Y.T 様
28歳
メーカー知財
2回
基礎・短答・論文パック、論文添削ゼミ
まずはホッとしました。「ようやく終わって安心した」という気持ちが一番大きいです。
はい。私はメーカー勤務ですが、入社当時から「知財の仕事をしたい」と思っていました。希望が叶い、知財グループに所属し四年目になりますので、ある程度の知識はありました。
はい。大学では物理学を専攻し、物性実験の研究をしておりました。修士卒ということで、選択論文は免除となりました。
就職活動で特許庁を訪問する機会があり、特許庁の方と話す中で知財に興味を持ったことがきっかけです。
新型コロナウイルスの存在が大きかったです。知財の仕事を続ける中で将来的な希望は複数ありますが、「弁理士資格を取得することで仕事の幅が一層広がるな」という考えを以前から持っていました。そんな時に自粛期間で時間ができたことによって「勉強を始めてみよう」と気持ちが固まりました。
通学型や通信型など様々な予備校を比較しましたが、「世相が変わったことで今後はオンライン授業が中心になるだろう」と考えました。そこで「既にオンライン講義のノウハウが確立されている資格スクエアなら安心して受講できる」と思ったのが大きなポイントです。また、検討していた他の予備校より料金面で手頃だったということもあります。
私は皆でやるより自分のペースで進めたい性格ですので、自分の受けたい時に講義を受けられ、いつでも講義を見返せるところが一番良かったです。在宅勤務の時に「仕事前にやろう」、仕事終わりに「今やろう」と、思い立ってすぐに学習できたのが助かりました。
それからWEB問題集の存在が大きかったと思います。あれは本当に勉強しやすかったです。短答試験の問題演習として、気軽に数をこなすことができました。
スキマ時間で肢別過去問を解ける、WEB問題集
菊池先生の講義はかなり詳しいところまで話してくださります。内容の充実度が高く良かったですね。そして林先生の講義は分かりやすかったです。とっつきやすさと親しみやすさが魅力だと思います。
試験中の手応えとしては「ギリギリ駄目かな」という感じでして、結果的に一歩及ばずでした。一年で合格したいとは考えていたのですが、この年の短答式試験は難易度が高かったように感じます。
一年目はまず、2020年5月下旬から夏あたりまで基礎講座に取り組みました。次に9月から10月くらいまで青本講座を受けて、そこから論文の勉強を始めました。「短答論文パック」の中に論文講座が3つありましたが、年内ギリギリで受講し終えた感じです。この時は時間の関係で問題演習はしていません。そして翌年1月からは短答講座に入り、ここから半年以上短答の学習を続けましたが、令和3年7月の短答式試験では不合格という結果となりました。
二年目の学習を始めたのは2021年9月上旬です。この時はまず論文の対策からスタートしました。青本の趣旨や判例を学び、年末頃には過去問にも取りかかりました。そして年明けからは短答の勉強一本に絞り、短答講座の問題集やWEB問題集を回して、令和4年5月の短答式試験に合格することができました。
論文式試験までの間はかなり根を詰めて勉強しました。資格スクエアの直前の論文講座も受けながら、とにかく趣旨と判例を暗記しつつ実践力を磨き、7月の論文式試験を迎えた感じです。
そして論文式試験が終わった後は少しゆっくりし、8月頃からまた口述の勉強を始めました。短答や論文ほどハードに取り組んだわけではないですが、念のため口述の勉強も続けていました。
そんな中で9月下旬、論文式試験に通ったことが分かり、さらに10月下旬まで対策をして口述試験にも合格できた形です。
正直なところ、一年目の基礎講座の段階ではかなり抵抗感がありました。もう「第何条」「第何項」というところから慣れていなかったものですから。この頃はまだ全然理解できてはいないものの、とりあえず回していたという恰好です。
それが青本講座をやり始めると、徐々に趣旨などが分かってきました。さらに短答の学習のために法文集を読むようになって、ようやく理解が追いついてきたかなと思います。
短答は「昨年度より難しかった」という印象が強いです。出来としては「ギリギリいけたかな」くらいの感覚だったので、自己採点で合格点を超えたことが分かりホッとしました。
今年は「見たことのない問題、聞かれたことのない論点が出てるな」というイメージが大きかったです。特許、意匠、商標、著作権、どれも過去問にない論点がたくさん出てきました。そういった問題に向き合う時、法文集を読み込んだ経験が力になったと感じています。
論文の方は、短答より手応えがありました。具体的に言うと「特許と意匠は結構書けた」「商標が少し危ういかな」といった感じでしたね。「これなら受かっていてもおかしくはないかな」と思いました。
論文式試験である程度の手応えがあったため、すぐに参考書を買いました。それを少しずつ、以前よりはペースを落としながら記憶維持の意味合いでやっていました。論文合格発表後はとにかく法文と青本の趣旨が空で言えるよう、繰り返し練習しました。それが活きてきたかなと思ってます。
そこまで緊張しなかったですね(笑)。これまで対策もしてきましたし、「どんなに難しくても80%くらいは合格するだろう」という気持ちでした。あとは試験官の方が優しかったという理由もあります。
一年目に講座を受けた時はノートを取ってました。ただ二年目は取らなかったです。とにかく覚える手段は黙読でした。あとは問題演習が中心です。例えば短答の勉強などは、法文集をしっかり読み込むような勉強の仕方だったり、問題集を解きながら条文を参照したりといった感じです。
はい。何度も確認しましたし、書き込みやマーカー引きもしていました。例えば短答の対策でWEB問題集をやって「ここはこう解釈する」というのが分かった場合は、法文集に軽く書いておきました。あとは条文の項数のところに「こういう場合は×」「○○の期間内にというのは具体的には何ヶ月」といった書き込みをしました。また各条文の対応関係が分かりやすいように「これはどこから参照・準用している」という点をメモ書きしていた形です。
カウントできないです。それくらい何度も周回しました。法文中心の勉強が合格の決め手になりました。短答も論文も、結局は法文から始まると思っています。例えば青本の趣旨をやっている時は法文に立ち返りながら進め、論文を書く練習をしている時も法文に何が書いてあるのかを逐一チェックするといった形です。
短答は法文中心なのでもちろん法文集を使いますが、どんな勉強も法文に立ち返りながらの学習をおすすめします。
一年目はあまり覚えてないですが、平日は1時間半から2時間くらいでしょうか。土日は6時間くらいやってましたね。
二年目になるともう少しハードになって、平日3時間、土日7、8時間くらいです。
平日は、出勤パターンと在宅勤務パターンがありました。
例えば出勤の時は、始業より早めに会社に着くようにして、仕事前にデスクで30分ほど勉強します。そして帰宅後は1時間半ないし2時間程度勉強しました。在宅勤務の時は出勤の時と同じ時間に起きて仕事前の1時間を勉強時間とし、仕事後に2時間ほど勉強時間を取りました。
一方土日の学習に関しては、かなりの詰め込みでした。例えば、まず朝8時半から12時半くらいまで4時間、15分×2の休憩を入れながら勉強します。そして13時半に再開して17時まで学習し、夕食を食べた後も22時くらいまで、いずれも休憩を入れながら取り組んでいました。
スケジュールを立て、時間で区切って学習をすることです。そして目標を達成したら必ず終わりにします。
学習開始当初は知識を入れることで精一杯でした。それが二年目になってくると効率良い学びのために予定を組み立て、その通りに実行していけるようになりました。例えば「朝は法文を中心にやっていこう」など、時間によって何をやるか、ざっくりと一日の学習計画を決めていく形です。必要な力を身につけるため学習内容は臨機応変に考えましたが、決められた時間の中でしっかりこなすやり方は変えませんでした。
漠然と勉強するのではなく、計画を立てて実践すると「今日はこれができなかったな」という心残りがなくなります。このやり方を始めてから、中身のある学習ができるようになったと実感しています。
これは勉強法ともつながっていますが、勉強時間を区切り、そこまでやったらすっぱり終わりにします。そして、そこから寝るまでは趣味の時間とするんです。私の場合、サブスクで動画を観ることで息抜きをしていましたね。そうやって、必ず一日の中に自由時間を作ることで気分を切り替え、やる気を維持していました。
まず常に知識をアップデートし、最新の研究や法律に精通した弁理士になりたいという希望があります。そして将来的には独立したり、大学や研究機関で弁理士として活躍したりという選択肢もありますが、今は現職の会社でさらに経験を積みたいと考えています。
会社全体ではいらっしゃいますが、身近にはいません。これからは弁理士の専門的知識を活かして職場で活躍していきたいです。
また、弁理士資格を取得したことによって、先々異動の可能性も考えられます。
合格して日が浅い中でも一つ言えるのは、人脈の点で有利になるということです。例を挙げると、まず祝賀会や弁理士開催のイベントなどでの交流が増えました。経営者の方や、弁理士にならなかったら交わることもなかった異業種の皆さんと知り合い、お話を聞くことができます。
弁理士試験の勉強は学習量も多く、非常に大変ではあります。ただ、やるべきことをやればいつかは受かる試験だと思います。是非諦めずに頑張ってください。