Y.O 様
30代前半
地方公務員
3回(資格スクエアでは2回)
基礎・短答・論文パック、論文添削ゼミ
まずは安心したというのが一番ですね。
学生の頃から「弁理士資格をとれたら」という気持ちを持っていました。それが仕事で多忙にしている中で、いったん立ち消えになっていたんです。
この10年ほど思い続けていたことが達成できて、今は目の上のタンコブが取れたような明るい気持ちです。
生物系が専門ですが、思い描いた通りの就職が難しい場合もありまして。就活の際に使える武器の一つとして、弁理士資格を考えたのが最初のきっかけです。
はい、選択論文は理工Ⅳで免除となりました。
「今の職場でこのままキャリアを積み重ねたらこんな感じ」という、先が見えてしまったんです。
そこで、もし弁理士資格を取得できたら、知財部へ異動したり特許事務所に転職したりという未来が開けて面白そうだなと思いました。
最初は他社のオンライン講座を使っていました。しかし、「ここからは自分で調べてね」など自助努力の比重が大きい点が自分にはどうも合わず、一年目(2020年)の短答式試験は箸にも棒にも掛からないという結果でした。
その後一年休息を取り、資格スクエアで受講を開始したのが2021年の9月です。そして2022年の短答式試験に合格。翌2023年の論文式試験、口述試験にも通って、最終合格しました。
「22年の短答は絶対に受かる」という気持ちで、短答対策に全力を注ぎました。
2021年10月から本格的な学習を開始し、まずは基礎講座を2周しました。菊池講師から、条文をおろそかにしては合格は見えてこないと教わり、年末は一人黙々と条文を読み込みました。そこで基礎を作り、翌2022年1~2月頃から短答の過去問を始めたという流れです。
週で言うと、45~50時間やっていました。実際に腰を落ち着けて学習するのは一日の中で2~3時間で、それ以外はスキマ時間にながら勉強をしている形です。
スキマ時間は、菊池講師の教えに従って「録音」を聴きました。自分で条文を読み上げて録音したものです。朝起きた時や通勤時など、折に触れ聴いていました。
一方、座学では短答の過去問をじっくり解きました。私はどちらかというと紙の方が好きで、書き込んだ方が頭に入るタイプなんです。特に、「何条何項によって〇または✕」という部分について、最初の頃はその「何条何項」が何を指すのか全く思い出せなかったんですね。その辺りを調べ、書き込みながら進めました。
はい。「条文集を10周しなさい」というお話も、全くその通りにやりました。 菊池先生の教え方は論理的で、そこがとても良かったなと思ってます。
受けた際、「これはいけたな」という所感でした。結果として50点で合格しました。
確かに、短答を終えた2022年5月後半頃は「論文も行けるのでは?」と思いました。でもここまで短答対策一本でやってきたので、実際に論文の問題を見てもどうやって書けばいいのか全然分かりませんでしたね。
論文式試験までの残り1ヶ月半は、林講師の論文書き方・解き方・実践の3講座をとにかく回しました。
「課題は特実だ」と思いました。
意匠と商標は、基準点を超えるくらい得点できたんです。しかし特実の方は時間がなくて、「もっと出力を上げていかなければ」と。問題数も多いので、タイムマネジメントが重要だと感じました。
対策は2023年に入ってから開始しました。23年のお正月は「いかにしてアウトプットすべきか」を考えながら、しばらく伸びていました(笑)。学習を開始したのは三が日が明けてからです。
青本講座に関してはしっかり見てインプットしました。また講座のレジュメの内容を録音し、それをずっと聴いていました。前年の短答対策での条約と同様、それも自分で全部読み上げて録音した感じです。
あとは、林講師からは「まとめノートを作りましょう」というお話があったので、色々なところで出てきた判例をまとめて、それを毎日見ていました。
2022年の論文式試験の前は本当に時間がなかったので、頻出の星4つと5つに絞って学習しました。本試験では、それがドンピシャで出たんですよ。
今年に関しては余裕があったので全体的に学習しましたが、今回の本試験を見る限りでは、やはり「4と5を押さえておけば十分点数は取れるのではないか」と感じました。
ただ自分の場合、実際の青本も学習初期に1周しました。その後も細かい条文の意味やロジックをしっかり理解したい時は、青本に立ち返るようにしました。
一番力を入れたのは書き方講座ですね。レジュメも、問題を含めた全部を読むようにしていました。それを1~2周したと思います。書き方講座は情報が大変まとまっており、書き方のロジックが全て分かります。それを受けるだけでも、答練でそこそこの点数がつくような答案が書けると思います。
要件・効果の当てはめにスポットを当てた内容で、今の論文式試験の採点傾向にもフィットしていると感じます。かなり重宝しました。
はい。添削ゼミは冬期、春期、直前ファイナルとフルに使い、答練も受けました。 実は他社の答練も受けましたが、問題の良し悪しは別として採点にブレがあるんですよ。良い時だと80点くらいくれるところ、同じような書き方をしても次は20点しか取れないなど…。採点官によって基準が随分違ってくるので、何が正解なのか分からず戸惑います。
資格スクエアの採点は林講師に担当していただけるので、ブレがありません。正直なところ、仲間内で「問題だけもらって林講師に採点してもらいたいね」という話をしたこともありました。
私は最初からずっと全文書きをしていました。平日は忙しいので1~2通、土日に集中して4~5通書くような形で進めました。結果として、半年で300通ほどです。
というのも、短答対策時に菊池講師が「1~2万枝くらい解けば合格ラインに乗る」というような話をされていたんですね。これは短答過去問10年分を3周ほどのボリュームです。
「それなら論文の場合はどれくらいの量を書けば合格できるかな」と考え、調べてみました。過去の合格者のTwitter(現X)に「答練を何周した」という情報があり、つまり「500通くらい書くなり構成を取るなりすれば受かるんだろうな」というのが見えてきて。 そこで最初に「全文書き300通、構成200通をやってみよう」という目標を立てました。
特実はかなり書けたように思います。でも、商標は最初の青本の趣旨系の問題でちょっとテンパってしまったんです。
試験が全て終わった時は、「商標で足切りがなければ合格できるかも」という気持ちでした。
SNSで知り合った先輩から凄い圧力があったんですよ(笑)。「口述の勉強は今やっておけ!」と。
そこで過去問を解きつつ、自分で読み上げた青本講座の録音を聴く形で2ヶ月ほど学習しました。判例はそこまで出題されないという感覚があったし、条文を読む時間もありませんでした。
資格スクエア、他校、会派など、計4回の模試を受けました。おかげで場慣れできて、自信をもてたと思います。
本番の試験では、3科目全て雑談の方にいったので「これはいけたのでは?」という、なかなかの感触でした。予想通り無事に口述試験を突破し、最終合格した形です。
通学は考えていなかったので、最初からオンラインを前提として探しました。
価格面の折り合いも考えて2校まで絞り込み、最終的には講師の評判や実績から、資格スクエアを選びました。そこは重要なポイントだと思います。
「ワンクリック質問機能」が良かったですね。学習する中で、やはり質問をしなければ分からないことがたくさん出てきます。そんな時、気軽に訊けるのは助かりました。
あとは倍速機能です。細かく指定ができるのでまずは1.8倍で聴いていました。初見でもこの速さなら問題なく視聴できます。 2周目以降は2倍に変えました。復習として入浴中に聴きましたが、2倍にすると1コマ30~40分程度で終わるので時間的にぴったりだったんですよ。
↑講義画面からすぐに質問できる、ワンクリック質問機能
菊池講師直伝の「録音」です。自分の声で吹き込んだ条文ですね。
通勤に車を使っていたので、そこで毎回流していました。往復で1時間ほどかかるため、スキマ時間を使った良い積み重ねになったと実感しています。「録音」を繰り返し聞いていると、条文と問題文の差異に、「あれ、なんか違うな、、」という違和感として気づけるようになってくるんです。ながら勉強にはもってこいです。
ドライブは好きですが、録音を聞くこととセットになってしまうので勉強の延長になってしまいますね…。そうすると、息抜きは食べることでしょうか(笑)。
モチベーション維持に役立ったなと思うのはSNSでの交流ですね。
自分はTwitter(現X)を使っていました。「今日の勉強量ランキング」のようなものを資格スクエアが掲載していて、そこの上位に表示される常連さんとTwitterで仲良くなったんです。それで「協同して頑張りましょう」といった流れが生まれました。
あとは「もう一年もやれば勉強も終わり!」と思い、未来を想像することで乗り切りました。
勉強系のアプリでしょうか。「Studyplus(スタディプラス)」という学習アプリを活用していました。自分の時間を管理するだけでなく、アプリ上で他の人の状況も確認できるんです。それもあって、一人学習していても寂しいという気持ちにはなりませんでした。
現在公務員として働いており、研究の傍ら色々な会社の技術者の方のお話を聞く機会があります。そういった形で一部コンサル的なことをやっているのですが、ここを膨らませていきたいなと思っています。
単にオーダーを受けるだけでなく、対話しながらより有益なご提案ができる弁理士になりたいですね。
勉強する過程で色々な人と知り合えます。自分としては、友達が増えて楽しかったです。
Twitter経由でできた勉強仲間や先輩とは合格後実際に会いましたし、同期とは祝賀会で対面して一層仲良くなれました。
だから弁理士試験の学習で煮詰まっている人がいたら、「合格までの道は勉強一本ではなく、そういった副産物的な楽しみもあるよ」と伝えてあげたいですね。
↑論文の答案構成の例。時系列を整理しながら、論点を吟味検討
↑自分ノートの取り方の例。理由や趣旨といった「なぜ」に相当する部分を中心に整理