kk 様
20代前半
学生
4回
基礎・短答・論文パック、論文添削ゼミ
「本当に受かったんだ」という感慨深さもありますが、ホッとした気持ちが大きいです。そして 「これからが本当のスタートだ」という身が引き締まる思いもあります。
大学受験期に見ていたYouTubeに、武田塾と資格スクエアの共演動画があったんです。それが「資格スクエア」と「弁理士」との出会いです。
受験も無事に終わり「何か資格を取りたい」と考えた時に、あらためて「弁理士って何だろう」と調べてみたんです。
法学部に在籍していましたが、実は理系の分野にも興味を持っていました。文系と理系双方の知識を駆使するという、他の資格にはないユニークな立ち位置に惹かれて弁理士を目指すことに決めました。
はい。理系院卒の方なら選択論文免除の場合も多いかと思いますが、私は選択論文は民法で受験しました。
上京して一人暮らしで大学に通い、アルバイトをして、さらに資格の勉強をすると考えた時に、まず通学型の予備校は現実的ではないと思いました。
そこでオンライン型の資格スクエアに問い合わせをしたところ、資料の内容を見るだけでもかなりしっかりしていると感じたんです。これなら怠け者の自分でも頑張れるのではないかと(笑)。そんなわけで寄り道せず、資格スクエア一択だったんですよ。
↑オンライン講座の資格スクエアは、さまざまな生活行事と学習の両立を可能にします
大学1年生だった2019年の5月に勉強を開始しました。20年、21年の短答は逃しましたが、22年に短答と必須論文を突破し、23年に選択論文と口述に受かり、最終合格という流れです。
実は、初年度はそこまで本腰を入れて学習していませんでした。ただこの最初の短答式試験で、あと2~3点で合格というなかなかの点数を獲得できたんです。
これなら「もうちょっと頑張ればいけるじゃないか」と、逆に油断してしまって、、、結果的に翌年の短答も落ちてしまいました。
1、2回目の短答式試験の時は、基礎講座をあまり観ていませんでした。「これを一周するのもなかなか大変そうだな」と、かなりのハードルの高さを感じてしまったんですね。そんなわけで、過去問をやり込む形で短答対策を進めていました。
先ほどお話しした通り1回目は惜しい結果でしたが、2回目は点数自体がかなり落ちてしまったんです。「これは勉強法を見直さなければ」と思いました。過去問を回すだけでは太刀打ちできないんだなと、ここで気づいたんです。
そこからは問題を解くよりも、条文一つひとつの理解を大切にする気持ちで学習をしました。そうして基礎講座の視聴をしてみると、「あ、この条文はこういう趣旨だったんだ」という気づきがたくさんありました。
さらに、根本的なことが理解できると学習が楽しいと感じられるようになってきました。文字通り「点と点が線に繋がっていく」ような快感がありました。
↑受講生を本質的な理解に導く、菊池講師の基礎講座
振り返ってみると1、2回目に向けた短答対策では、表面的な知識しか拾えていなかったように思います。基礎講座を通して、「どうして条文はこういう規定をしているのか」とか「何のためにあるのか」という核心を突いた土台づくりができました。それが短答合格に繋がったと思っています。
はい。基礎講座、論文書き方講座、そして青本講座を並行して進めました。基礎講座で学んだ内容を、論文講座対策で例題と関連づけていくイメージです。
↑kk様の自分ノートの例
週に30~35時間程度です。コロナ禍で大学の授業はオンラインだったため比較的自由が利きましたが、週5でバイトに入っていたこともあり、なかなか時間が取れませんでした。
21年の9月くらいでしょうか。早め早めに進めた理由としては、就職活動がありました。22年には大学4年生になるため、「在学中に合格を果たせば就活に有利かな」という考えでした。
大まかに言うと翌2022年1月頃までは基礎講座と論文対策、2~5月まで短答対策に取り組みました。
短答式試験は過去2回受験しており「何をどれくらい勉強すればいいのか」という肌感がありましたし、「基礎講座の学習内容は短答にも論文にも活きる」という考えを基に進めていきました。
条文を取り入れたことだと思います。
また、過去の試験では法改正に手が回らずそこを落としていました。こればかりは、過去問だけでは対応しにくいんです、、、
法改正と、自分で理解し切れていない部分を意識して、条文を丁寧に読み込んだのが、これまでとの大きな違いだと思います。
条約は耳で学習しました。菊池先生直伝の方法で、自分の声で読み上げたものを録音して聴くんです。パリ条約やTRIPS協定など、繰り返し聴きました。
↑多くの合格者が実践している、菊池先生直伝の聴き流し術は、
誰かではなく「自分の声を録音する」ことが最大のミソ
この方法の何が良かったかというと、一言一句、耳にこびりつかせることによって、短答の問題を見た時に、「あれちょっと、なんか違うぞ」とひっかけに気づけるんです。
「あれ、何だか一個少なくないか」とか、「これ3ヶ月じゃなくて6ヶ月じゃないか」とか、そういう部分ですね。違和感に気づく感度が上がると言うのでしょうか。
条約などは趣旨がどうこうではなく、「そういうもの」として覚える科目なので、耳で覚えるのが最適解だと思います。「菊池先生さまさま」です(笑)。
耳を使う勉強はスキマ時間でできるので、机に向かうのに飽きてきたら散歩しながら聴いていました。「やるぞ」と思って始める勉強と違って、ハードルが低く取り掛かりやすいのもいいですね。
テキストを何周も繰り返しました。 それから、論文式試験は科目によって気をつけるポイントが違うので、そこを意識しましたね。
例えば、特許は書く量に対して試験時間が短いです。特許で高得点を取れる人は、「もはやパソコンで入力しているのでは?」と思うほど、時間が足りないと感じるので、必要最低限のことをスピーディーに書く必要があります。
一方で意匠商標はスピード感より、正確性をもって丁寧に書くことが大切だと思います。
そこで、青本講座で覚えたキーワードを一言一句抜け漏れないように覚えるようにしました。
また、題意把握を間違えてしまったり、「なお書き」「ただし書き」の部分を見落としてしまったりすると、大きな減点に繋がるので、問題文にマーカーを入れるなど、書く前の準備は大事にしていました。
はい、レジュメを頻繁に活用しました。
あと、変わっていると思われるかもしれませんが、自分は青本を読むのが楽しい性格でして。青本は条文の背景等がこと細かに書かれているので、それを読んで点と点が繋がった時に理解できた喜びを感じます。
ただ、時間的な制約や記憶の性質を考えて、青本講座レジュメについては星3以上の頻出を完全に覚えるよう意識しました。割り切りも大事だと思います。
↑青本講座レジュメは★★★までを優先的にマスターするのがポイント
覚える時のコツですが、他の学習内容と関連づけて覚えるように意識していました。
例えば、基礎講座、論文講座、青本講座は講座こそ分かれていますが、形が違うだけで本質的な中身は同じことをやっているんですよね。
青本講座をやっている時もその内容だけでなく、「これの要件と効果って何だったかな」などと関連事項を一つひとつ確認し、体系をしっかり把握することに重きを置いて学習していました。
2022年の選択論文の対策は必須論文が終わってから始めたので、実質2週間くらいしか時間が取れませんでした。何しろ短答と必須論文で手一杯でしたから、、、
22年は選択論文対策として、試験直前に大手予備校の短期(2週間)民法講座を受けましたが、この年の選択論文は残念ながら不合格に終わりました。
他校の短期講座があまり自分に合わなかったので、今度はまた別の予備校の民法講座を受けました。
選択論文(民法)に関して言えば、インプットよりも先に過去問に取り掛かる形で良いように思います。まずは過去問を解いてから、分からない部分を参照していく形が効率的ではないかと。
特許法は深く学んでいく必要がありますが、選択論文(民法)でそれをやってしまうと範囲が広すぎて要点がどこなのか分からなくなってしまうんです。選択論文(民法)は割り切りが重要で、特許法などとはそもそも求められる知識量が違うんだなと感じました。
はい。個人的な考えにはなりますが、過去問を軸にしてテキストを振り返るスタイルでやっていけば、必須論文の後で対策時間が2週間しかなくても、受かる人は受かるのではないかな?と思いました。
やはりベクトルが違いますね。必須論文に関しては知識量が必要で、定義の抜け漏れがないように意識しました。
一方で、選択論文(民法)では出てきた定義を中心にざっくり覚えていきました。民法はテーマを広げすぎると、もはや司法試験レベルにまで広がってしまうので割り切りも必要だと思います。法学部でよく話していましたが、学術的に学ぶと「民法は底なし沼」なんです。
選択論文(民法)では、題意、登場人物といったところにポイントを置き、いかに条文をうまく引くかというところにフォーカスしました。
選択論文の試験が終わってすぐに口述対策用の問題集を買いましたが、本腰を入れたのは論文の合格発表以降です。
選択論文のために民法漬けの一年間を送っていたので、実際に初めてみるとブランクを感じました。もう「専用実施権ってなんだっけ?」というくらいで、基礎をある程度回した人なら分かるようなことさえ忘れている状態でした(笑)。
私は短期決戦で受験したわけではないので、特許法を4年ほど学習しました。なので、知識はもう体に染みついているだろうと考えていたんです。ところが、蓋を開けてみると忘れているんですよ。
口述模試は5つほど受けました。
そして「過去問を軸としてやりましょう」という林先生の言葉を信じて対策を進めました。
あとはやはり法改正ですね。短答同様、改正点は過去問では対応できないので、そこはしっかり答えられるようになりたいと考え勉強しました。
私は二日目でしたが、「一日目が結構難しかった」ということで、精神的には少々ざわついていました。
しかし、「きっと大丈夫だ」と前向きな気持ちで受けに行きました。おかげさまで二日目は意表を突く問題が出なかったこともあり、ペースを乱されることはありませんでした。
余談ですが、「運がいい」と思っていると、良い方向に導かれる気がします。
弁理士試験は長丁場ですから、例えば短答に受かったあとで三振してしまい、また短答からというケースだって考えられます。
そんな時はネガティブになってしまいそうですが、それだと勉強が辛くなってしまいますし、うまくいくものも回らなくなると思うんですよ。
また余談で恐縮ですが、私はゴミ拾いをするなど善行を積んでいまして(笑)、、、運を味方につけてポジティブな姿勢を保てるといいですよね。
ポジティブさに加え、メリハリを大切にしていたと思います。
私は大学1年の時から5年間の学習の末に合格しました。そう言うと、一見勉強漬けの日々だったように感じられるかもしれませんが、実はそうでもないんです。日々の勉強時間は少な目なんですよ。
それは勉強する時は勉強して、遊ぶ時は遊ぶというメリハリをつけていたからです。運動をしたり美味しいものを食べたり、どんなことでもいいので、勉強からいったん離れる時間を設けた方が、私の場合は効率的でした。
はい。長い時間をかけて取り組むことで、心身を過度に追い込むことなく、人間らしい生活をしながら成果を積み重ねていけたと実感しています。
また、今回のチャレンジは弁理士試験合格という実績だけでなく、学習習慣そのものが身についたことも大きな収穫でした。
根を詰め過ぎなかったからこそ、燃え尽きることなく、「次は何の勉強を始めよう。TOEICにしようかな」という感じで学習意欲が途切れないんです。それも、時間を十分にかけてメリハリを大切にしながら学習したおかげかなと思っています。
弁理士として、人のために前向きな仕事をしていきたいです。
例えば弁護士の仕事は、逮捕された人の弁護人になって無罪を勝ち取るなど、「マイナスをゼロにする」という面も強い仕事かなと思います。
一方で弁理士は「ゼロをプラスにする」仕事です。発明を権利化して収益化を助けるというポジティブな面で、クライアントの力になれます。人を助け、人の幸せに貢献できる弁理士になるのが将来的な目標です。
弁理士試験は理系の最難関です。元々勉強が好きなタイプでもない私が合格を勝ち取れたのは、ただただ学習を継続し続けたからです。
特に社会人の方が、仕事と並行して弁理士資格を取るのは大変なことだと思います。誰もが大谷翔平選手のように、二刀流でありながらどちらにも一球入魂できる、というわけではありません。息抜きをしながら、メリハリをつけて続けてもらいたいです。
林先生がおっしゃっていたんですよ。「ある程度まで続けられれば、必ず受かる」と。
今「その通りだったな」と実感しています。
合格のためのノウハウは菊池先生と林先生が教えてくれます。それを信じて進んでいってほしいと思います。