K.W 様
30代前半
企業研究員
5回
基礎・短答・論文パック、論文対策パック
ようやくと言いますか、長かったな、という感じですね。とても感慨深いです。
会社に弁理士の先輩がいて、そこで初めて「弁理士という資格があるんだ」と知りました。
その後、菊池先生による説明会が当時開催されていて、それに参加したんです。そこでは「弁理士とはこういう資格だよ」「こうやって勉強をしますよ」といった内容を教えていただきました。
お話を聴くうちに、弁理士という仕事に惹きつけられていきました。 中でも「定年がないから、自分が働きたいだけ働ける」という点に魅力を感じました。
現在は一般的な企業で研究に携わっていますが、弁理士資格取得は将来の選択肢を増やす大きなチャンスだと思い心を決めました。
はい、専攻は化学です。選択論文は理工Ⅲで免除となりました。
他の予備校も比較対象ではありましたが、大手の場合は受講費用が高額になります。
私の場合、資格を取ってすぐ転職を希望しているわけではありませんでしたので、そんな状況で高額な投資をすることには戸惑いがありました。
そんななか、手が届きやすい価格帯の資格スクエアはうってつけでした。
また、菊池先生の説明会が弁理士試験の入口だったこともあり、「菊池先生の授業を受けたいな」という気持ちもありました。
カリキュラムとしては、論文対策講座の「書き方講座」と「解き方講座」ですね。
一つひとつステップアップして進められて取っつきやすいところが良かったです。論文初心者にとっても敷居が低いと思います。
機能面ではやはりオンラインで受講できるところです。通勤の電車の中でスマホを使って講義を視聴していたので大変便利でした。
講義2周目以降の復習では倍速機能を使い、自分にとって最も聴き取りやすい1.5~2倍くらいのスピードで視聴していました。スキマ時間を最大限活用するプラットフォームが整っていると感じます。
↑細かな倍速機能や質問機能など
痒いところに手が届く学習機能が充実している資格スクエア
それから講師についてですが、学習を進める中で不安になった時、林先生にはたくさん相談に乗ってもらいました。「資格スクエアで良かったな」と思った一番のポイントかもしれません。
2018年の秋頃から学習をスタートしました。2019、20年の短答は逃しましたが、21年の短答に合格。23年に論文、口述を突破して最終合格しました。
ストレート合格できたらいいなと思って始めましたが、勉強を進めるうちに、自分の学習スタイルの場合「基礎講座を回すだけでも一年はかかりそうだ」と気づきました。
そこで、まずは短答合格に重きを置きつつ、試験からシビアに逆算して「進んでいる」「遅れている」という観点よりも、可処分時間の中で「できるだけのことをやろう」というスタイルで学習を進めていました。
そのため、当時はスケジュールの変更に戸惑うほど綿密な計画を練って進行していたわけではない、というのも正直なところです。
通学型の予備校と違い、オンライン講座は「いつまでに何をやるか」が、ある程度個人に委ねられていると思いますが、マイペースでできるという点は私の場合メリットでしたね。
それまでの学習の積み重ねが大きいと思います。学習当初から「速く回す」ということを意識してはいましたが、それが実際にできるようになったのが3年目でした。
分からない箇所で詰まった時に、「これってどうだっただろう」といちいち些末なところで止まらずに、問題の根幹の部分だけに照準を合わせて進められるようになったんです。「ちょっと気になる」ような些末なところで寄り道をしないということですね。
学習の蓄積によって「これは大事」「これは大事ではない」という割り切りができるようになり、どんどん回せるようになった。ここが大きいと思います。
実は学習開始から二年目くらいは、本当に寝る間も惜しんで勉強してしまうような、勢いと時間重視の勉強をしていました。しかしそういう根の詰め方は効率的でなかったように感じます。
そこで三年目からは、学習時間の長さよりも「集中の度合い」を重視するようにしました。
例えば、電車の中で目の前にあるテキストに全力集中しました。
もし分からないところがあったとしても、車内ではあれこれテキストを見比べるといった勉強はできません。それが逆にうまく作用したと感じます。
疑問点はスマホにメモをしておき、帰宅してからそこだけをチェックします。あちこちに寄り道しないので、悩んだり迷ったりする余計な時間がありません。
資格スクエアのテキストはやるべきことが凝縮されているので、それを起点に効率的な勉強ができたのがとても良かったと思います。
今思えば、この学習の質重視で「速く回す」ということが当初からできていれば、、、という気持ちはありますね。
「条文の読み込みをせよ」ということをよく言われますが、私の場合は、振り返ってみると1条から通しての、いわゆる「通読」はしていませんでした。
問題演習をしながら、四法対照に必要な情報をメモしていった形です。そうすると、他の問題を解いて同じ条文を見た時に「あぁ、こんなのがあったな」と思い返すことができて良かったです。
最初の頃は重要かどうかの区別が難しかったですが、ここでも学習の積み重ねの成果が出て見極めがつくようになりました。
過去問を1周ほど回してみると、何をメモしておけば記憶しやすいかが分かってくるんですね。さらに何周もする中で「これは同じような根拠を扱っているな」と気づけるようになるので早く回せるし、メモ書きを有効に活用できるようになっていきましたね。
この年は「とりあえず論文も受けた」という感じです。
と言うのも、自己採点ミスがあって、てっきり短答式試験に落ちたと思っていたんですよ。合格発表を見たら自分の番号があるので驚きました。
そこから論文式試験まではほんの1~2週間しかありませんから、論文対策は形ばかりでした。
論文対策ですが、実はちょっと甘く見ていました。一年も勉強期間があれば、論文だけなら問題なく通るだろうと、高を括っていたと言いますか。
論文講座(書き方・解き方・実践)はしっかり受けましたが、答案構成を取るだけで全文書きはせず、という軽めの力の入れ具合でいけるんじゃないかと考えていたんです。
「これは、ここを書けばいいんだな」「このことを聞いているんだな」とぼんやり浮かべば、それで「できた」ということにしていました。そんなわけで、あまり熱心に取り組んでいたとは言えませんね。
はい。23年は短答免除最後の年になるので「三振」のことを考えると、これまでとは真剣みが違いました。
他校講座も使いつつ、資格スクエアでは論文添削ゼミ(冬期・春期・直前ファイナル)を受けました。本試験が近づいてから発売する講座なので、最新の傾向が反映されていることを期待しました。
資格スクエアと他校とでは問題の傾向と言いますかカラーが違うので、結果的にどちらも自分には役立ったと思っています。
↑論文式試験までのペースメーカーとして使える論文添削ゼミ
(画像は24年度向け冬期論文添削ゼミ)
週末は、資格スクエアと同時受講していた通学型予備校のゼミを土曜午前中に取りました。そして授業が終わると、そのままカフェや図書館に移動して勉強をしました。
資格スクエアの論文添削ゼミが開始されると、さらに日曜午前中が添削ゼミの時間となりました。
だらけがちな休日の朝も有効に使えるよう、意図的にそのようなスケジュールを組んだため、土日はかなり書く訓練ができていたと思います。
それが、論文式試験の直後は書けなかったところが気になってしまい、なかなか口述対策に移る気持ちになれませんでした。
本格的な口述対策は論文の合格発表の後からです。
合格特典で無料付与される、林先生の口述ガイダンス講義の通りに進めました。口述対策問題集を一冊買って、それを何度も何度も繰り返しました。ひたすら過去問を回していましたね。
資格スクエア、他校、会派の模試を合計4回ほど受けたと思います。
模試や練習会を受けると想定問答集がもらえるので、それを追加の教材としてさらに学習を深めました。
私は一日目に受けましたが、この時の特許はややトリッキーな問題が出たんです。それで「特許はもうダメだな」と思い、、、意匠と商標で何とかしようという気持ちで進めていきました。
特許が終わった後はもやもやした気持ちでしたが、「これで落ちたら来年はまた短答から再スタートだ」と考えたら、もうやるしかないですね。
人生でもう二度とないだろうという緊張感の中、戦い抜いた感じです。
意匠と商標は「何とか受からせよう」という優しさを感じる試験官の方に当たり、その助け舟にうまく乗れたのは幸いでした。
終わった時には晴れ晴れとした気持ちでしたが、正直なところ「この難易度で9割の人が受かるわけないよなぁ」と思いながらの帰り道でしたよ。
日々の息抜きは散歩で、まとまった時間でリフレッシュしたい時はスーパー銭湯に行っていました。
学習中は「集中が切れてきたかな」と思ったら、カフェインとブドウ糖を摂りました。コーヒーを飲むこともあれば、タブレットで補給することもありました。
はい。実は行きつけのカフェがありまして、開店と同時に入店し、図書館が開館する10時になると図書館へ移動するという感じでした。
余談ですが、カフェではコーヒーを先に、パンを後から持ってきてもらえるようにお願いするようにしていました。そうすると学習の最後にパンを食べることになり、図書館に行く頃に眠気がやってくるので、移動中に目を覚ます意味でちょうど良かったです。
自分の学習遍歴を振り返ると、「根を詰め過ぎてうまくいかなかった」という印象があります。メリハリをつけた勉強が大事なんですね。
それから資格スクエアのテキストは重要部分が凝縮されています。これを習得すれば十分合格に到達できると思います。
「ちょっと気になる」というところで足を止めたり寄り道したりせず、資格スクエアのテキストを何度も回して習得していけば合格できる。合格した今、そう実感しています。