KF 様
20代後半
特許事務所勤務
2回(資格スクエアでは1回)
論文対策パック、論文添削ゼミ
学習を始めた当初は、「一発合格できたらいいな」と考えて頑張っていました。それが叶わなかったのはちょっと悔しくはあります。ただ、2回目で合格できた現在は正直ほっとした気持ちです。
転職する前に勤めていた会社では、あまりやりがいを見出すことができませんでした。そんな4年前の夏のこと、何気なく覗いた転職サイトで知財関係の求人が目に留まったんです。
ちょうど国際情勢的に知財の注目度が高まっていた時期でもあり、自分の中で知財への関心が一気に湧き上がってくるのを感じました。
その流れで弁理士という職業について詳しく調べてみたところ、学生時代に培った知識を活かせそうだなと思い、ますます魅力を感じ、勉強を始めようと考えました。
はい。選択論文は熱力学で受験しました。
はい。今の事務所から内定をもらった時点で、「これからは知財の世界で生きていく」とはっきり決めていました。
学習を開始した当初は他校のオンライン講座を受けていました。しかし2022年の短答式試験は惜しくも合格を逃し、その直後の同年5月から心機一転、資格スクエアの受講を開始したんです。そして2023年の2回目の受験で短答、論文、口述に受かり、最終合格となった流れです。
元々学習していたオンライン型予備校も、わかりやすい授業ではあったと思います。ただ論文対策を考えた時、講座内容に物足りなさを感じました。
そこで、しっかり論文対策できる資格スクエアを選びました。
2022年の短答式試験では合格こそ逃しましたが、それまでの短答対策によって、条文の基本的知識は随分と身についてきたと感じていました。「それならば論文対策に特化して講座を受講しよう」と資格スクエアの論文対策パックの受講を決めたんです。
まず資格スクエアで受講を開始した22年5月から夏までの間に、論文対策パックの全ての講座を受講しました。そして9月には四法対照を買い直して、短答に向けた条文学習をスタートさせました。
23年の2月から3月にかけては、論文添削ゼミを活用しつつ論文対策講座の復習も進めました。3月頃から徐々に短答対策にシフトしていき、短答式試験が終わってから一気に論文対策に切り替えました。その時は資格スクエアで受講した講座を、完全に復習する形で論文学習していました。
まず1回問題を解いてみて、自分が理解できているところとそうでないところを明確に把握してから、講座を聴きました。さらに復習として、再度問題演習をしていました。都合、1問につき2回ほど答案を作っていたと思います。
書き方講座では、それこそ答案そのものの書き方を知り、結論、要件、効果をしっかり押さえるということを理解しました。
一方解き方講座では、検討すべきポイントを押さえることができました。例えば、侵害訴訟を起こされた場合であれば、先使用の抗弁、あるいは無効理由の抗弁ですね。そういった要所をしっかり押さえることで「ここを書けば点数につながる」と実感できました。
↑論文対策スキル(点が乗るポイント)を要素分解して
ピンポイントで効率よく論文力を鍛えられるのが、林講師の論文対策講座
(画像は林講師作)
また冬期論文ゼミも受けました。添削に関してはゼミだけを利用しましたが、それだけで十分書く練習ができたと感じています。
青本講座をメインの教材として活用しました。実際の青本の方はより内容を理解したい時など、必要に応じて使っていました。
中盤あたりまではどちらも同じくらいでした。ただ直前期になるとアウトプットする余裕がなくなってきたので、それまでの復習も兼ねてインプット多めで取り組むようになりました。
平日は1日平均3時間で、多い時は5時間ほど。週末や休日は1日平均10時間、多い時で13時間くらいやってました。週で言えば30~40時間でしょうか。学習初期と直前期とを比べても、勉強時間自体はそれほど変わっていませんね。
「蓋を開けてみないと分からない」という感じでした。他の受験生の書きぶりがどうか、というところにも関わってきますから。合格発表当日まで、ずっとそわそわ過ごしていました(笑)。
論文試験が終わって少しだけ小休止しましたが、「受かる」と想定して論文の合格前から口述対策を始めました。
過去問ベースの学習です。問答パターンと言いますか、せめて質問と答え方の形式だけでも理解しておきたいという気持ちがありました。
資格スクエアを含め、6~7回参加しました。
口述模試の中には、そこで出題された問題を資料として配ってくださるようなところがあったので、そちらも活用して口述対策しました。これはインプットに役立ったと思います。
「今年の口述試験は一日目の特許法が難関だった」と多くの方から聞きますが、私はまさにその一日目だったんです。条約がらみの問題でちょっと詰まってしまい、特許法は最後まで辿り着けませんでした。
それでペースを乱されてしまい、続く意匠法で2回ベルを鳴らされた時は生きた心地がしませんでした。しかし、試験官の方の助け舟に乗って何とか完答できました。商標法については、余裕をもって終了できた感じです。
3科目中2科目通れば合格するわけですが、多分大丈夫と思った意匠法も、退出する直前に3回目のベルが鳴ったので、晴れやかな気持ちで会場を後にしたわけではありません。
合格発表で自分の番号を見つけた時は、とにかく安堵しましたね。
「足掻き力」とでもいいますか。その時は次に進むほかなかったので、「これまでのことはとにかく忘れる」「気にしない」と決め、突き進みましたね。
そうですね。根を詰めすぎず、たまに体操する時間を差し挟んでいました。ずっと同じ姿勢で勉強していると疲れてくるので、そういう時にはちょっと体をほぐして気持ちもリセットするようにしていました。
元々クラシック音楽が好きで、それがモチベーション維持に役立っていたと思います。特に短答、論文、口述、それぞれの試験前には好みのベートーベンの音楽を聴いて気持ちを高めていました。
一番良かったのは、テキストです。対策のポイントが、非常に分かりやすくまとめられています。同時に、演習問題のレベル的にも非常に適切なものが掲載されていました。そのため大変勉強しやすく、大きな助けとなりました。
↑要点が重要度別に端的に示されている「青本講座テキスト」は
合格者からの評価も非常に高い逸品
講座について「もっとこうだったらいいな」という要望も特に思い当たらず、資格スクエアのおかげで論文式試験に合格できたと言っても過言ではないと考えています。
合格直後の達成感はかなり大きかったですが、「ここで成長を止めるわけにはいかない」と思っています。合格した同期の中には「TOEICをもっと頑張ろう」という方もいらっしゃるんです。そういった皆さんに負けないように、さらに自己研鑽に努めます。
仕事面では、当面は現在取り組んでいる明細書の作成や中間処理を頑張っていきたいと考えています。
将来的には中小企業やスタートアップ企業を知財面からバックアップしたり、大学の研究成果を世の中に還元したりという活動ができたらいいなと思っています。
弁理士試験は数ある国家試験の中でも非常に難易度の高い試験ではあります。ただ、やるべきことをちゃんとやっていれば突破できると実感しています。
「条文を一つ理解できた」「論文の例題が一つ解けた」というように、小さな成果を忍耐強く積み重ねていくことが大事です。その経験の蓄積があれば確実に受かる試験なので、へこたれずに頑張っていただきたいなと思います。