H.T 様
30代半ば
メーカー知財部
3回(資格スクエアでは2回)
基礎・短答・論文パック
当時私は化学メーカーで研究開発業務に携わり、特許出願業務を担当していました。そこで弁理士の方々と打ち合わせをする機会がありました。
その際、高度な専門知識を駆使して発明を守る姿に憧れを抱いたのが始まりです。
まずは知的財産管理技能検定Ⓡ2級を取得し、知財に関する理解を深めました。
そんな中、企業での働き方に息苦しさを覚え「多少収入が不安定になっても、自分の裁量で生きていきたい」と考えるようになっていきました。
はい。勉強開始時は思い切って仕事を辞めました。
30代半ばという年齢を考えた時、転職できるかどうかも不透明で、とても不安な気持ちはありました。
しかしすべてを勘案した上で、「それでもこのまま企業で働き続けたくない」という気持ちが勝り、決心がつきました。
はい。大学院の高分子機能工学専攻です。
理系院卒なので選択論文は免除でした。
最初に検討した予備校は、高額で通学がメインだったことから断念しました。
一方「オンラインとはいえ、これは安すぎるのでは?」と不安になる予備校もありました。
資格スクエアは費用が許容範囲で、しかも講義がオンラインのみという点に惹かれました。子育て中の身にはぴったりで、一番バランスが良いと感じましたね。
初めて受けた令和4年と翌年の令和5年の短答式試験は不合格。令和6年に初めて短答式を突破し、そのまま論文、口述も通過して最終合格しました。
当初は、令和4年度の一発合格を目指して学習を開始したのですが、弁理士試験の勉強と子育ての両立は一筋縄ではいきません。0歳児の育児、病気での入院などが重なり、一年目の短答式試験は30点という結果でした。
この年は子どもが保育園に入れたため、育児の負担は減りました。
一方でこの頃、特許事務所への就職という転機がありました。そのため生活の変化が著しく勉強時間を捻出することが難しくなり、、、令和5年の短答は36点でした。
ありがとうございます。令和6年度は45点で短答合格しました。
そして、そのまま一ヶ月だけ論文の勉強をして、論文式試験も通過。その後口述試験も通って、無事ストレート合格しました。
↑H.T様の四法対照
ポイントをメモやマーカー引きしつつ、余白は図表での整理に活用
論文だけに注力した期間は一ヶ月ですが、その前に一通りの学習は済ませています。 最初に論文対策講座を受けたのが令和3年の10月頃。その後、令和6年の短答合格まで論文はノータッチです。それでも記憶の定着がとても良く、少し復習してみると大体のところは思い出せました。
林講師の講義は、青本講座を含め、「論文対策講座」全体を通して分かりやすかったですね。
↑論文対策講座は無駄のないステップだけでなく、
内容面でも「これさえやれば合格できる」隙のなさがポイント
(イラストは林講師作)
はい。最初は右も左も分かりませんでした。
それが、講義の視聴をすべて終えて、過去問を10年分ほど解いてみたところ、論文への苦手意識はさっぱりなくなっていたんです。おかげで令和6年は難なく論文式試験を突破できました。
時期によって違いがあります。短答式試験に落ちてからの数ヶ月はゆっくりして、その後10月くらいからエンジンがかかってくる感じですね。
概算ですが、年内は月に50時間(週に12〜13時間)、年明けからは月に80時間(週に20時間)といった具合です。
情報の一元管理です。
具体的には過去問を解いて、四法対照に書き込んでいきました。
また、過去問を体系別に解き、一つの枝から深く理解していったのが良かったですね。一度じっくり時間をかけて理解してしまえば記憶に残りますし、論文にも活きてきます。
講義を受ける前の予習は不要でした。
時間があるなら、予習をして講義で疑問点を解消する勉強法もありだと思います。ただ、弁理士試験は社会人で時間的余裕がない人が多い。その場合やはり「講義→復習」の順が効率的だと思います。
また、よく「過去問から取り掛かれ」という話を聞きますが、まずは講義を受けて、ある程度キーワードを掴んでから過去問などの問題演習に取り組む方が、私には合っていました。
一通り講義が終われば、二度三度の講義視聴は不要でした。その後は「過去問→模試」の繰り返しでよいと思いますね。
最初の頃は、過去問や講義から得た情報を自分ノートに記入していました。しかし、これを見返すことはあまりなかったですね。
というのは、先ほどお話しした通り、四法対照で一元管理した方が楽だからです。一年目はそれができず、情報があちこちに散らばってしまいました。
合格年の直前期には、わざわざ別のノートを作らず、四法対照にすべてを書き込むようになりました。これによって勉強が格段に効率化されました。
一ヶ月の目標と一週間の目標を、それぞれ立てることです。
多少サボってしまう時があっても、その都度週の計画を立て直し、最終的に一ヶ月の目標に間に合わせるようにしました。
モチベーションは変化するものです。それでも、とにかく日々淡々とタスクをこなすことで学習が習慣化されます。この習慣を根付かせることが、合格できるかどうかの分かれ道だと思います。
「論文対策講座」が良かったです。
おそらく、予備校の中で一番かなと思います。林講師の授業は分かりやすく記憶にしっかり残りますね。しかも資料も見やすく、非常に良かったです。
「青本講座」は入門的な位置づけですが、終盤の口述試験まで役立ちました。テキストの「青本講座レジュメ集」は、簡単に切り離せるところも使いやすかったです。
論文が苦手な方は、資格スクエアの「論文対策講座」がお勧めですね。
過去問が「これでもか!」というほどあって満足です。
短答に関して言えば、スマホアプリの「弁理士短答攻略クエスト」も良かったです。電車で解いてスクリーンショットを撮って、家に帰って四法対照に書き込む、という流れで学習していました。
「弁理士短答攻略クエスト」は全受験生にお勧めできます。実際、私の知る受験生のほとんどが使っていた気がします。「もっと金額を上げても良いのでは?」と思うくらいですよ(笑)。
↑20年以上の肢別過去問をスキマ時間で解ける、スマホアプリ「弁理士短答攻略クエスト」
合格発表後は人生で一番の安堵と達成感を覚えました。
育児・転職と両立しながらの勉強は、正直なところ言葉では言い表せないほどに大変です。
そんな中で努力を重ね目標を達成した経験が、今後の人生における一番の糧になるだろうと感じています。
「弁理士試験に受かったから、後は安泰」というわけではありません。でも人生の選択肢が増えることで、精神的に余裕を持った人生を送れると思います。
諦めず、正しい努力を淡々と続けていけば、必ず成果が得られます。
そのための道しるべになってくれるのが予備校ですので、資格スクエアを信じて頑張ってください。