T.T様
51歳
会社員
3回
森Tの中上級合格講座
高校を卒業後、営業職一筋で50歳を超え、地域密着型営業の経験、人脈を活かして将来独立開業を考えておりましたが、現職にて産廃処理業に従事し、収集運搬業許可申請など実務をしていたこと、過去には人材派遣の営業で外国人実習生の管理をしていたこと等、行政書士が受任できる業務の経験があったことから行政書士を目指しました。
学習範囲が広範囲にわたり、馴染みのない法律用語で合格できるか不安でしたが独立開業してからのことを思い浮かべて自己を鼓舞して取り組みました。
当初、独学では自己管理が難しいと考え、ネットで探索していたところ人気講師である森講師が資格スクエアに移籍されたという情報を目にし、他校で講師をしていた時代の受講生の声、講座におけるスキマ時間の活用を目的とした「法令択一クエスト」、特にワンクリック質問機能(合格者への質問)が決め手となりました。
森講師は、前評判通り、法律知識ゼロの人でも理解できるような丁寧かつ、柔らかい話し方で、難しい表現を用いたときには必ず事例や例えに置き換えたり・・と、痒いところに手が届くような気配りに溢れた講義でした。受講前の「お堅い法律系講座」に面白味のないイメージを抱いていましたが、いい意味でそのイメージを覆され、配信スケジュールを前倒しするくらい無理なく受講(視聴)できました。
平均学習時間は、およそ50h/週くらいだったと思います。
推奨された方法ではありませんでしたが、私の場合、講義配信の際には集中力が持続する限り視聴(通常1週間分の配信を2日以内で視聴消化)し、それから該当の過去問に取り組みます。該当箇所が終わり次の配信までの間は、受講開始時に遡り最初からの過去問復習をしました。(配信回数の都度最初から過去問を復習するイメージ)
また、営業職ですので商談、事務処理以外は原則時間に融通が利くため、スキマ時間を「法令択一クエスト」、弱点部分の講義の見直しにあてました。
過去問の回転数が増えるにつれて答えを覚えてしまい「飽き」が来てモチベーションが下がることもしばしばありました。
対処法は、学習ペースを落とす、又は、勉強を休む日を設けることで学習(週間)計画が未達になるような状況をつくり、「焦り」を生じさせて追い込むことで克服しました。
全てを覚えようと息巻いていた勉強開始時とは異なり、直前期前は重要論点とその周辺知識へ焦点を当てることが必要だと思いました。
満点を狙う必要はなく、「正答率の低い肢は他の受験生も拾えない」と割り切り、メリハリをつけた学習を継続 → 理解度確認のため模試を受ける(初見の肢で実力を試す)→ 弱点の補強 を繰り返すことが最短ルートであるとの考えに至りました。
当初、無駄に条文や判旨をノートに転写していました。「書く=勉強」と錯覚し、自己満足してしまいましたが、実際、殆ど記憶に残っていません。また、模試の復習に時間をかけ過ぎたことにより必要ないところまで無駄に範囲を広げたに過ぎませんでした。
①行政法と民法で目標得点がとれたこと
②過去問集の弱点を理解して正解できるようになるまで繰り返したこと
③一つの論点を多角的に理解できたことで問う角度が変わっても対応できるようになり、肢の一つから自分で記述式の問題をつくれるようになるまで理解できたこと
④最後まで諦めなかったこと
です。
資格試験の受験は自己との闘いですが、自己管理が苦手な人にはペースメーカーとしての相性がいい講座だと思います。性格的に納得しないと先に進めないような慎重派の方には、「合格者への質問」がとても有効だと思います。(私自身がそうでしたが質問も90回以上利用し、随分理解するのに効果的でした)
3年目で合格しましたが、思い返せば敗因は、「やるべきことをやらなかった」の一言に尽きます。
全体的に難化傾向にありますが、基礎を固めて演習を繰り返し、人に説明できるくらい理解できれば、十分合格できる資格だと思います。壁にペンキ塗りするのも最初の一塗りは薄いように、何度も重ね塗りするように知識を重ねてください。皆様の健闘を祈っています。