- 資格スクエアトップ
- 司法試験予備試験講座
- 2021年度 予備試験合格者の声 アウトプット重視の学習方針で合格を掴み取った 上野友輔さん(学生)
令和2年度 予備試験合格
お名前:上野 友輔 さん学生
大学名:東京大学
本当に安心しました!
ずっと引きこもって勉強していた中で辛い事もあったので、その期間が報われたという気持ちです。
法曹に興味をもったのは大学に入ってからです。
大学入学後に法律入門の授業を受けたんです。もともと相棒などの刑事ドラマが好きだったんですが、その授業で法律の考え方、判例の読み方を学ぶうちに”面白いな”と・・・それで法学部に進学したところ、より極めたいという気持ちが強くなって法曹を目指すようになった形です。
それと、大学2年の時に就活とか、将来の事を考える機会があったんですが、その時点では特に目標があったわけではなく・・・何か目標に向かって頑張りたいなと。経済学部の友人が公認会計士を目指して日々頑張る姿をかっこいいなと感じていた事もあり、自分も資格を目指してみたいと思いました。
ちょうどそんな時に、資格スクエアの説明会に参加して、法曹資格をもつ事で多様な分野で活躍できるという話を聞いたのもきっかけとなって、法曹を目指すことを決意しました。
もともと色んな事に興味をもつタイプでやってみたい事もたくさんあったんです。それが大学の授業で色々学ぶ中で法曹に絞られていった感じです。
小学校時代は結構やんちゃだったと思います。放課後は川に遊びに行ったり、入っちゃいけないところにいって怒られたり(笑)
勉強は通信講座は受けていましたが、塾や予備校は行っていなくて授業だけという感じでした。実は予備校は資格スクエアが初めてです(笑)
中学校は水泳部に入って・・・通信講座は続けていたものの勉強は帰宅後1-2時間くらい。部活で疲れた日はやらない日もあったりしました。
定期テストはそれで点がとれていましたんですが、高校受験するとなった時に初めて、”点がとれない!”ってなったんです。
数学なんて100点満点で5点の時もあって、これはまずいぞと。そこから本格的で勉強するようになって、部活引退後から受験までは8-10時間くらい勉強していたと思います。
高校からは剣道部に。入学当時は全然勉強ができなくて・・・最初のテストは下から2番目で、”こんなにみんなできるんだ!”と本当にびっくりしました。
大学受験は2年生の2月から少しずつ勉強を始めて9月の文化祭以降から本腰をいれて勉強したんですが・・・東京大学を志望したものの、最初は模試もE判定続きで。英語や数学が苦手だったので、苦手な科目を回す事で段々模試の点をあげていきました。
勉強は得意な実感はないですね・・・成績が悪かった時期もありますし。
勉強方法として、大学受験の時は、「信頼できるひとつの過去問や問題集を決めてそれを繰り返し繰り返し解く」「苦手な科目はより多く」「3周目以降は間違ったところだけやる」というやり方をしていました。
価格が安かったのは大きいです。やっぱり、親に”100万円出して!”というのは気が引けるので・・・
あと、説明会で聞いた学習方針が自分の方針と合っていると感じた事も大きいです。
例えば、「アウトプットしながらインプットの不足を補う」「長く時間をかければ合格率が上がるわけじゃない」の2点。
この2点は大学受験時に自分も実感していたし重視していた事だったので、この方針のもとで戦ったら自分には有利なんじゃないか、と思えたんです。
オンラインで、自分のペースで進められて通学時間がかからないのも良かった点ですね。
説明会参加した後他校も比較して、次の日には資格スクエアに決めて、翌日には親に相談。次の日には振り込んでくれて、12月には学習スタートしました。
大学は剣道のサークルに入っていたんですが、拘束時間はそこまで長くなくて。
あとピザの宅配のアルバイトをしていたんですが、学習を始めて年内はバイトの後にロードマップをベースに毎日勉強していました。
スケジュール的には、12月に始めて年明けまでには基礎講義Ⅰを終了して・・・1日8時間くらい視聴していたと思います。12月中には基礎問演習も始めていて1月中旬ごろには終わらせて、1月下旬から並行して基礎講義Ⅱに入りました。同時に基礎問演習を繰り返しつつ大学の定期テストの勉強もして・・・その後過去問演習に入りました。3月からは過去問演習に加えて短答の勉強も並行して。短答試験後はまた過去問演習を繰り返しつつ答練(論文添削)をひたすらやりました。
大学の授業で2年生から法律を学んで、スピードも早いし難しくてとっつきにくいイメージが法律にはあったんです。でも高野先生の授業は初学者にやさしく、すごく分かりやすくて。
スライドを使いながら抽象的な概念を丁寧に教えて頂けたので、法律に親しみやすさを感じました。
1問につき大体7周はしていたと思います。
最初は書き写すレベルから始めたんですが、実際に自分の力で書こうとすると、抜け漏れが多かったり、論証できない、あてはめできない、となって。やっぱり苦労しました。
自分でとりあえず書いてみて、模範解答との違いをアンダーラインを引いたりして明確にしていき、自分に足りない知識を埋めていく形で地道に対処していきました。
ちょうどサークルもコロナでなくなって、アルバイトも年明けからは勉強に専念するために辞めていたので、勉強時間はとれていました。
なので、論文学習で手を動かしながら時には短答の肢別解いたり・・・体を動かしたり散歩に行ったりして適宜息抜きをしながら学習を進めていました。
短答は模試受けなかったんです。
短答については、直前一カ月前から過去問を始めたんですが、その前までは肢別をやっていたので、形式の違いに最初困りました。そこから問題の形式に合わせて足りない部分を見つけて補う形で対策して。
例えば、憲法で判例の知識が足りないと思えば判例を見直し、民法/商法/行政法は条文の知識がダイレクトに問われていると感じたので条文の素読したりする感じです。
論文は・・・直前期で3つ受けて2つはものすごい酷評だったんです。”学習をもう一度やり直した方が良い”くらいの・・・でも残りの一つは順位が結構上の方で。科目単位でも刑法が酷評されているのものと高評価のものがある感じで、どう考えたらいいのか分からなかったです(笑)
なので、自分で過去問を解く中で苦手と思うものを重点的に対策したりして地道に対策しました。
もちろん結果を見て落ち込みましたが、目標がある方が頑張れるタイプなので。
プレッシャーがある方が作業効率は上がったイメージです(笑)
短答は、問題の形式に合わせた対策をしたら点が安定的に取れるようになってきたのでそれで手ごたえを感じました。6月くらいでしょうか。
論文は手ごたえを感じた事は正直なかったですね・・・(笑)
正直落ちたと思っていたんです。まさか受かると思っていなかったから、合格発表まで合同企業説明会に行ったりロースクール調べたりしていました(笑)
周りは進路が決まっていたので焦りもあって、合格発表までは本当に惨憺たる気分でした(笑)
資格スクエアにも日報を付ける機能がありますが、自分でも勉強時間を棒グラフでつけて、頑張りを可視化できるようにしていました。それをみて”今日は昨日より勉強できた!”とか”大丈夫、自分は前に進んでいるんだ!”と思えたのがモチベーションにつながったと思います。
あとは・・・文科三類から法学部にいったので学部にあまり知り合いがいなくて。予備試験を目指している人が周囲にいなかった半面、友人と試験と関係のない話ができたのは気分転換になりました。
勉強を始めてからずっと7~10時間くらいやっていました。
直前期は12時間を目標にしていたと思います。鬼頭さんのYouTube動画の長時間勉強法に近い感じで、適度に散歩や友人と話す時間をとっていたのでそこまでキツくはなかった感覚です。
全体では2,000時間に届くかな?くらいだったと思います。
通学時に短答アプリや講義視聴をして、授業の合間の時間にも講義視聴して・・・という感じでスキマ時間を使っていました。
ただ、大学の定期テストと重なっていたタイミングはすごく大変で。
予備試験学習でやっているのが定期テスト範囲外の部分で、並行して別々にやらなけれはいけないときは時間的にきつかったです。
テスト前はテストと予備試験の学習で半々くらいの割合でやっていました。
逆にテスト範囲が予備試験学習とかぶる時はすごく良かったです。
あと、学部を変えて法学部になった当初はやっぱりあまり成績は良くなかったんですが、予備試験学習を始めて大学の成績もだいぶ良くなりました。
基礎講義を早めに回したのがとにかく良かったと思います。
やっぱり全体を通してみないと分からない部分が結構あるので、分からないけれども進める、というのは大切だと思います。今もそう考えて勉強していますね。
分からないなりに進めて、まず全体像を見ておくことが大切だと思います。
具体的には最初は3割くらいの理解で進めていた感じです。
やれば良かったのは、基本書をもう少し読めば良かったかなと。
予習復習で読んではいましたが、知識が抜けている部分があり、短答/論文試験でやっていない分野が出てきてダメージを追った部分はありました。
高野先生の講義が素晴らしかったことと、レジュメを見ながらの授業は耳と目で理解できるのですごく分かりやすかったです。
あと、3倍速にできるので見直したい箇所にすぐ飛べて復習しやすかったです。レジュメを使っているから遡りやすいのも復習するには良かったですね。
高野先生のしゃべり方が聞きやすかったので倍速でも聞き取れるのは助かりました。
質問機能もよく使っていましたね。回答が早かったのが良かったです。
今すでに内定も頂いてるんですが・・・
企業法務に携わりたいと思っています。
目標は新規分野に挑戦する企業が直面する新しい法律の問題に立ち向かうこと。
新しいことに挑戦する企業を法務の面から支援したいと思っています。
漫画にでてくるセリフですが・・
”あきらめたらそこで試合終了”*
本当にそのまんまの世界だと思います。
だから諦めずに頑張って欲しいです。
*出典:井上雄彦『SLAM DUNK』
いわゆるまとめノートは作りませんでした。時間がなかったのと、合格読本で鬼頭さんがまとめノートは作らなくていいと仰っていたのが理由です。
まとめノートを作る時間をテキストを周回する時間にあてました。
その代わりに、資格スクエアのテキストに書き込むことで一元化をしていました。例えば、過去問や問題演習で出会った分野や判例については印をつけたり、整理が必要な分野には余白に書き込みをしたりしました。
教材の範囲をいたづらに広げることだと思います。
他の予備校の人が分厚い参考書を使っているのを見たり、模試で自分があまり演習してこなかった分野の問題が出た時に、『有名な参考書を買った方がいいのかな』と悩んだ時期もありました。
でも、新しい教材を自分の武器にするまで使いこなすのには時間もかかりますし、その間自分が今までやり込んだ教材から離れるリスクの大きさを考慮してやめました。
実際に試験を受けてみて、この方針は間違ってなかったと思います。
試験本番にはどうしても知らない問題が出ます。それは付け焼き刃の知識がいくらあったとこで防げません。
むしろ、今までやった教材を何度も何度も繰り返して絶対に落としてはいけない問題でしっかり守り切ることが大切だな、と感じました。
一日のスケジュールは決めていました。
まず、合格ロードマップをもとに月別のノルマを決め、それを元に週間ノルマを決め、それを元に毎日のノルマを決めていました。
そして、毎朝、その日の体調や他の予定と調整しながら1日のノルマを立てていました。
ちなみに、立てた予定の達成が困難なことも多々あって、そんな時は予定を削ったり、内容を変更したりしていました。
そして、その変更内容を記録しておいて、次回のノルマや予定を決める時に現実的なプランが建てられるように参考にしました。
予備試験の過去問の他には、資格スクエアの論文テキストの基礎問と旧司法試験の過去問、辰巳の直前模試、肢別本をアウトプットとしてやっていました。
予備試験の勉強期間にそれ以外の教材には手を出しませんでした。
私は二つの方法を実践していました。
1つ目は、過去問の解答を写経すること。
そもそも、あんなに倍率の高い試験の過去問が基礎問しか終わってない私に解けるわけがない!と開き直って問題を見て、解けないと判断した時はすぐに解答を写していました。
写経するだけでも、『ああ、問題文のあの事情はこんな風に使えばいいんだな』とか、『問題文のこの部分に注目すればいいのか』と色々な発見があります。
基礎問が終わっただけの段階ではまだ、過去問の長い問題文を読むことに不慣れなので、ここでの気づきは今後大いに役に立ちます。
そして、写経が終わったら解答例を論点ごとに蛍光ペンなどを使って色分けをしていました。
基礎問と違って過去問は複数論点が絡み合っていることが多く、そのままでは理解しづらいので、このように細切れにしてから理解するようにしていました。
また、過去問には当然基礎問では触れていない分野も出てくるので既知の論点と未知の論点に分けることで復習の方針が立てやすいというメリットもあります。
2つ目は、基礎問に立ち返ること。
基礎問は完璧だと思っても、実は見直してみると誤解をしていた、ということが私にはよくありました。
過去問が解けないのは単なる形式面の不慣れさ以外にも基礎知識の弱さに原因があることも私は多かったです。
なので、定期的に基礎問に立ち返るようにしていました。
以上二つの方法を繰り返しながら、まずは、論文構成ができるように、次は、論文が書けるようにと徐々に進めばきっと過去問も解けるようになると思います。
私も同じ不安に直面したので、不安な分野は、時間をとって『目次』を作成していました。
たとえば、民事訴訟の『訴えの利益』という分野が苦手だったたら、テキストの『訴えの利益』の章を開いて、大見出しと小見出しのみをノートに列挙しました。
いわゆるまとめノートと違って内容は書きません。写すのは見出しだけです。
問題を解いてテキストに戻っての繰り返しをある程度やって、あとは体系的理解がしたいという段階にならば、この『目次』を作るだけでも各論点の相互関係はわかります。
あとは、この目次を空き時間に眺めて、この見出しの所にはこんな内容があったな、と思い出すのを繰り返せば「ああ、『訴えの利益』には○個論点があったな〜、今回はそのうちここが問題になりそうだな〜』とあたりがつけられるようになります。
ポイントは体系的理解がしたいと思うなら体系的理解だけに絞って勉強することです。
個別の論点の理解をしたいなら、1次資料であるテキストや講義動画を何度も視聴するのが良いと私は考えます。
個別論点の理解と体系的理解を同時にしようとしてまとめノートを作る方法もありますが、これは効率が悪いように思います。
個別論点の理解を進めたいなら、まとめノートの情報量は多い方がいいでしょうし、体系的理解を進めたいならまとめノートの情報量は最小の方が良く、両立は難しいためです。
あまり多くのことは欲張らず一つ一つ、自分の足りないところを補って行こうと考えて私は勉強していました。
1つ目は、問題文にヒントを書くこと。
例えば、私は『この取締役の行為に取締役会を開く必要があるか』問題で、いつも利益相反取引のみを検討して『多額の借財』という論点を検討し忘れていました。
そこで、私はこの問題文の最後に『利益相反以外にも考えることあるよね?』と次に解く時のためのヒントを記しました。
たとえ、ヒントありでも完全な答案をかけた経験は必ず、ヒントなしで答案を書くための布石になると思って積極的に問題文に書き込みをしていました。
2つ目は、よく目につく所にに覚えたいことを書くこと。
私の実家のトイレには正当防衛の処理の仕方が貼ってありましたし、ポケット六法の表紙にサインペンで控訴期間を大きく書いていました。
復習はまとめてやろうと思うとしんどいのでyoutubeの広告のように何気なく日常に潜ませて、なるべく楽に、そして楽しくできるように心がけていました。
予備試験受験のお悩みはプロに相談
無料受験相談はこちら