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- 予備試験 令和5年度試験 合格体験記(16)
令和5年度
予備試験
合格
大学生M様
東京大学法科大学院(既習)・東京大学 法学部 卒業
合格フルパッケージ 8期
約1年9カ月
2回
より理想の環境で活躍するため
短答521位 論文89位
あまり実感はないですね。ほっとはしています。
自分の将来がどうなるか何も分からなかった2年前の状況と比べると、安心したという感じでしょうか。
めちゃくちゃありましたね。
資格スクエアで受講を始めようとしたときには、大学3年生から学習を始めて民間企業に入って1年間、仕事しながら勉強しようと考えていました。
その計画を親に話したら「考え方が甘すぎる」と一蹴されてしまい、そこから民間企業に行かずに予備試験一本で行くか、法科大学院を受けるか、専業受験生になるかなどを悩み始めましたね。
民間就職で自分が手元に持っていた内定先よりも、弁護士として大きな事務所の中で働いた方が、周りにいる人が優秀で刺激的な人生を送れるんじゃないかなと思いました。
そういう厳しい環境に身を置きたいと考えていました。
学習を始めてからも就活は続けていて、大学4年生の4月から6月ぐらいで銀行の内定が出たので、弁護士か銀行への就職どちらをとろうか悩んでいました。
そんな折に、内定先の銀行の人事部長と面談する機会があり「実は弁護士と悩んでいる」と伝えたところ、「そんなグラグラな状態では困るので、3日以内に決めて欲しい」と言われてしまいました。
ついに自分はどちらかに決めないといけない状況になり、そこで腹をくくりました。
最初は独学も考えました。しかし、すぐにこれは無理だと理解したので、予備校を検討するようになりました。
自分の過去の試験での成功体験は大学受験だったので、その時の戦略を生かそうと思いました。しかし、あらためて振り返ってみると、大学受験時には各科目に合わせてその都度戦略を組み立てていたのですが、予備試験の勉強では使えそうな方法論が作れていなかったことに気が付いたんです。
先が見えなくなって、これは何か導きが必要かもしれないと思ったことが、予備校を利用しようと考えた理由として一番大きかったですね。
予備校選びに関しては、同じゼミで、大学2年生で予備試験に受かった人から資格スクエアが一番コスパが良いのではと勧められて、資格スクエアを選びました。
予備試験と大学の勉強の両立は得意ではなかったので、期間を区切ってどちらかに集中していました。
私の場合、ロースクールの入試の勉強を一生懸命やっておりまして、その過程で予備試験の過去問を解きまくっていたことが要因として大きいと思います。
その際に論文を書く地盤ができたことで、あとはそれを深めていくフェーズにスムーズに入っていけたのだと思います。
受講開始時の目標は、とりあえず短答を受けるということでした。
資格スクエアの受講を始めても、就活と予備試験に向けた学習を並行しており、就職ではなく予備試験・司法試験の受験にシフトすることをまだ決めあぐねていた時期でしたので、とにかく判断材料が欲しかったです。
短答式試験で打ちのめされたら、自分の将来を決めるきっかけになるんじゃないかと思っていました。
そこで、まずは基礎講義を一通り視聴して、学習範囲を終えた状態にしたいと思い、ひたすら講義を視聴していました。
3カ月で一通り終えたということは、すごく意味があったように思いますね。
予備試験に向けた学習では、論文の学習フェーズでわからないことが出てきて、基礎に立ち戻るということを必ずします。
論文を書いてみて初めて「基礎の段階で学んだあれって、そういうことだったのか」ということが多数出て来るんですね。
基礎講義で学ぶことも、このタイミングで復習した方が圧倒的に理解が深まります。
ですので、最初のインプットの時間を短くして、早めにアウトプットに入れたことは非常に価値があったと断言できます。
合格したいと思ってました。
でも途中から今年は無理そうだなということが分かってきたので、仮に落ちたとしても就職という道ではなく、予備試験合格への道に集中しようと気持ちを固められるくらい勉強したという自負がありました。
結果、短答不合格ではありましたが、自分の勉強時間が足りていなかったことが明白だったので、自分の力はこんなものではないという、むしろ予備試験合格に向けて奮起したような心境でした。
法曹コースに登録しようと思い、こちらを修了するために大学の講義で会社法をとり、その期末試験勉強の時期あたりから、論点を押さえるために基礎問講義の視聴割合を増やしていました。
ただ、苦手科目だけ基礎問はやっていました。得意科目は論文の過去問から手を付けました。
まずはゴールを意識したかったので、自然とこのような学習をしていました。
一旦予備試験の論文の過去問を見て、目指すべきゴールを見ておいて、「この形で答案を作らないといけないのか」ということを把握した上で、再度インプットをした方が効率が良いと考えました。
私は、実は他の物事の学習と比べて、法律学習が非常に苦手なんです。
ですので、予備試験に向けた学習の初期のインプットの段階では、ゴール、つまり「問題ではこう問われるだろうな」といったことは意識できずに視聴していました。
一方で、論文を学習するフェーズに入ってからは、しっかりとゴールを意識した学習に修正しました。
↑M様が使用していた「判例集」への書き込み
問題集だけではなく、目的に応じてテキストを使い分ける
そうですか…。
自分が今までやってきた大学受験科目しかり、大学で教養科目として学んだ新しい学問分野と比べると、法律は圧倒的に理解が遅いですね。
感覚的に分かることと分からないことは多分人によって違うと思うのですが、私にとってその感覚的に分からないものが法律の中にいっぱい詰まっていると感じました。
そのため、勉強の効率は良くないですね。
予備試験の過去問をとにかく反復していました。
論文の答案作成の実力をつけるという目的意識をもって、論文の過去問をやっていました。おそらく全科目、3〜4周ぐらいはやっていましたね。
最初の1周はもう、答案構成だけ。2〜3周目は、実際に答案を書き始めていました。
苦手科目に関しては、少し多めに繰り返し取り組みました。
問題に取り組んでみた後に、テキストに載っている参考答案と自分の答案を見比べて、「こういう考え方をした方が良かったのか」とか、「こういう順序はあんまり良くなかったのか」ということを自分なりに分析していました。
資格スクエアのテキストや講義では、考えの筋道までしっかり解説してくれていたので、この点がすごく良かったですね。
完璧な模範回答だけではなく、講師が書いた現実的な答案も一緒に載っていたのですが、それがリアリティがあって良かったです。
論文答案を書く能力は、予備試験の問題で十分鍛えられるというところが大きいですね。
むしろ予備の方がやや問題は難しく、込み入った形式になっています。
対して、自分が進学したロースクールの入試では、1科目あたりの試験時間が40分程度しかありません。問題分析、答案構成、答案作成の全部合わせて40分程度。
そのためロースクールの入試問題の方が問題自体はシンプルなので、予備試験の勉強をしておけば十分対応できるということですね。
2023年の3月末からもう7月までの期間を使って、市販の短答問題集をとにかく周回していました。
ロースクールに通いながらだったので、全然時間がなく、とにかくもうやることに必死でしたね。
答練を受けることと、過去問を解くことの2つのみに集中しました。
2023年の2月〜3月で学校の期末試験も終わったので、答練に取り組んでいました。
特に苦手科目や、まだ予備の本番に出てないけれど重要な論点とかを扱ってる答練の問題などがあれば、その論点について書く練習ができるなと思い学習していました。
短答式試験の前には短答対策に集中した期間もありましたが、7月に短答式試験が終わった後、また論文の勉強を再開しました。
直前期である8月9月は、ひたすら予備試験の過去問を解きまくっていました。
回答がすぐに返ってきましたし、内容も分かりやすかったのでかなり使っていました。
通常はその日のうちに、夜遅くに質問をした時には次の日に返ってきていたと思います。
質問して何日か経つと、なぜここに疑問を持ったのかについて自分でも忘れてしまうので、早めに返ってくる点は助かりました。
↑講義画面から質問できる「ワンクリック質問」
疑問点を残さずに学習を進められる)
ロースクール入試を受けると決めたときに、似た境遇の人が私の周りに全然いなかったので、相談相手がいることは助かりました。
私の周りはすでに予備試験に受かった人たちばかりだったので、自分の状況で「今の考え方はこれで合っていますか」「この勉強計画の見通しは合っていますか」といったことを聞くことができて、有益でした。
効率重視で、とにかく試験に合格したいという目標がはっきりしてる人には、お勧めしたいですね。法学は試験だけではなく、学問探求もできる領域なのですが、あくまでも試験合格ということを目指していくうえでは、非常に効率的な講座だと思っております。
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