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- 予備試験 令和5年度試験 合格体験記(2)
令和5年度
予備試験
合格
大学生S.K 様
東京大学 法学部4年生
逆算プラン 7期(現在の『合格フルパッケージ』)
約2年半
2回。1回目は短答合格、論文不合格。
ドラマを見て、弁護士という仕事に興味を持った
短答26位 論文5位
「大学在学中に合格できればいいな」と思いながらの勉強だったので、嬉しさとホッとした気持ちが半々です。
法曹を題材にしたドラマが好きで、「弁護士って面白そうだな」と思ったのがこの世界の入口です。
予備試験の存在は大学に入ってからネットで知りました。同時に「資格スクエアというオンライン型の予備校がある」ということも分かり、法曹への夢が一気に現実として動き始めました。
中には高校時代から予備試験を受けようと決めていて、大学入学直後から予備校に通い始めた学友もいましたが、私の場合は大学入学後に決めた形です。
情報を得てから「受けよう」と思うまでの間に、迷いはありませんでした。
はい。法曹への憧れはありましたが、大学受験の時点では国家公務員(官僚)への道も捨てきれずにいたんです。
大学に入学してから色々と調べ、やりがいはもちろん労働面や給与面も鑑みて法曹界に一層惹きつけられました。
学習開始当初は、「社会に出て働き始める時期が早ければ、その分多くの経験が積める」と考えて在学中の受験を決めました。
ただ法律の面白さを知った今では、さらに学びを深めたいと考えています。そこで、予備試験に合格はしましたが、実は春から法科大学院に進学しようかと考えているところです。
というのも大学時代はオンライン授業の期間もあり、人の輪の中で何かを成し遂げる機会が限られていたんです。
法科大学院ならクラス制なのでたくさん人と関われるな、、、と思っていたところ、インターン先で出会った弁護士の方からもその良さを教えてもらい、一層興味を持っています。
新たな学びの場で研鑽を積んだ上で弁護士になりたいと、今はそう思っています。
大学1年生の頃はコロナ禍の影響を受けました。通学のために東京に行く必要がなく実家にいることが多い状況で、まずオンラインで受けられるのは非常に魅力的でした。
資格スクエアへは大学に入学した年の夏頃に一度相談に行きました。そしていくつかの予備校も含めて検討した結果、資格スクエアを選びました。
一番大きな理由には受講費用の手頃さがあります。他校に比べて資格スクエアは段違いに安かったです。
その上、カリキュラムがとてもまとまっている印象がありました。
合格までの段階が分かりやすく、初期で言うと基礎講義を受けて、基礎問を解いて、、、というステップに分かれており、合格までの道のりをイメージしやすかったところも自分にとって大きな決め手となりました。
ワンクリック質問が役立ちました。特に論文学習時ですね。
論文過去問講義を聴き自分の理解度が上がってくるにつれて、疑問点も増えてきます。ワンクリック質問を使うと、翌日か、早ければ当日中に回答が返ってきます。もらった回答に対してまた質問をしたいという場面もありますから、このスピード感には助けられました。
それから講義動画の速度調整ができるところが良かったです。
普段は1.5倍速で、復習で観る時には2倍速にするなど使い分けていました。
たとえ1周目であまりよく理解できていなくても、ひとまず早めに全部1周しようと心がけてたので、倍速機能は時間の節約の助けになったと感じています。
また「1周しやすい」のは、テキストがコンパクトにまとまっている資格スクエアならではの特長だと思います。
他校に通う友達の話では、例えば基礎講義を手厚く講義してくれる一方で、あまり試験に出ないようなところまで網羅しているとも聞きます。
資格スクエアの場合は重点だけを抽出してあるので、もっと掘り下げようと思えば基本書を見て自分で調整ができます。 この「融通が利くところ」が資格スクエアの良さだと思っていて、自分には合っていました。
↑講義画面から質問できる「ワンクリック質問」
「倍速機能」で自分の好みのペースで講義が視聴できる
一回目と二回目の受験で、勉強の体制を変えたことでしょうか。
一回目は自分一人で取り組み、二回目の学習では友達と一緒に学ぶ機会を作りました。
一回目の予備試験の後、友達3人で自主ゼミを開くようになりました。具体的には週に1回、論文の問題を解き、その答案を基にお互いアドバイスし合っていました。
同じ土俵で戦うライバルであり、かつまた支えでもあり、友達の存在は大きかったです。
それぞれにつながりがあることなので、全く余裕がなくなるほど大変というわけではないです。
大学の勉強との関係でいくと、予備試験用の対策をしていれば、ある程度大学のカリキュラムにもついていける部分があります。つまり別建てで大学の勉強のための時間を作り、猛勉強をする感じではないですね。両立はできると感じます。
大学1年生の後期から塾講師のバイトをしています。最初は週3ほどで入り、今も週1~2でずっと続けています。
それから1、2年生の頃はテニスサークルに入りました。そして3年生になってからは、大学の法学部が母体の法律に関わる団体に所属しました。法律の学びを深めながら社会貢献を目指すもので、無料法律相談や模擬裁判のイベントなどを開催しています。
外出が息抜きになっていたと感じるので、そうやってサークルに参加することもストレス解消になっていたと思っています。
大学1年生の冬頃は講座を買ったはいいものの、まだそこまでやる気が出ずという感じで、本格的に学習を開始したのは2年生の夏からです。大学の授業もあるので、予備試験に割けた時間は平日で1日3時間くらい。休日はちょっと多めで5~6時間だったと思います。
短答直前期の2ヶ月間や、短答が終わってから論文までの間は一日8~10時間ほどでしょうか。一日時間が空いている日は終日勉強することもありました。
「科目と、担当する先生によって異なるかな」というところです。
まず予備試験にない科目、、、例えば国際政治等の科目については、定期試験前は予備試験の勉強を抑え目にして取り組みました。
一方、予備試験に含まれるような憲法や民法、刑法といった科目は予備試験に向けた学習を基礎として対応できました。
それでも試験の1週間前くらいからは、予備試験の勉強は少々減らし定期試験の勉強に集中する形で対策をしていました。
大学1年だった2021年の1月から学習をスタートしました。22年の短答式試験に合格しましたが論文式試験は不合格。翌23年には短答・論文・口述を突破して、最終合格したという流れです。
短答は元々得意な方ではありましたが、論文でここまでの点数が出せるとは思っておらず、自分でも驚いています。
2021年の1月末から基礎講義を消化していきました。そして2ヶ月ほど経った頃には基礎問講義と過去問講義を視聴しました。
基礎問講義の方はカリキュラムの順番通りに進めました。
過去問講義についてはこの頃は答案を作るわけではなく、流し見するような感じです。最終的には論文を解いていく必要があるので、早い段階でどんなものなのかを知っておきたいという気持ちでした。
初学者は誰しも同じだと思いますが、初見の内容が難しく感じられ、基礎講義はなかなか理解できないところもありました。
とはいえ、つまづいたところでストップするのではなく、早めに1周回すことを意識してどんどん進めていきました。
各法律の全体を通して見てみないと、どういった構造になっているのか分かりません。とりあえず1周してその法律の全体図を掴み、その後の2周目で細かいところを埋めていく方向で進めました。
また、最終的な試験が、法律のどこから出題されるかも分かりませんよね。例えば民法なら、最初の総論のところから出るかもしれないし、最後の親族から出るかもしれない。そういった意味でも一か所にこだわるのではなく、全体把握に努めた方が効率的だと思います。
実際に試験を終えてみて、個人的にはこのやり方で正解だったと実感しています。
基礎問は過去問への橋渡しをしてくれるワンクッションとして役立ちました。
それともう一つ、基礎問を問題としてあらためて見た時、「基礎講義のこの部分は全然分かってなかったな」と気づけるんです。
基礎講義で理解しきれていないところをあぶり出してくれるところも、基礎問の大きなメリットだったと思います。
↑「基礎問」は単一の論点にしぼった形式の問題
演習を通じて知識が定着し、論文の基礎が身につく
本番までに過去問講義を4周はしていますが、そのうちでフル起案は1回程度かなという感じです。講義を聴くだけ、あと答案構成してから聴くという形もあったと思います。
ある程度はインプットに専念する時間があってもいいとは思います。
ただ、予備試験では論文式試験が一番の難所なので、早めに記述式に慣れる意味でも、インプットとアウトプットは同時並行が良いのではないかという考えでした。
そうですね。直前の2ヶ月ほどは紙の問題集を解きましたが、それ以外の期間は資格スクエアの短答アプリを使いました。
予備試験はやはり論文対策に照準を合わせた勉強が重要になるので、初期のうちは特に論文を重点的にやろうと意識していました。短答対策はおまけとまでは言いませんが、「論文80% 短答20%」くらいの労力でいいかなという感覚でした。
とはいえ、外出先に持ち運んでスキマ時間に見るには短答過去問の本は分厚過ぎて、、、。その点、短答アプリはスマホで解けるので、「過去問を解くにはまだ早いかな?」という時期の学習にぴったりでした。かなり活用しました。
初めての予備試験は「何とか論文までは進みたい。最終合格まで出来ればラッキーだな」という気持ちで取り組んでいました。
そして一回目の論文式試験の順位は1050位で特に良くも悪くもなく、という結果となりました。
科目ごとの評価を見るとAがついているものも結構ありましたが、その反面Fもあったので「この点は別途対策が必要だな」というように受け止めました。
この一年目の論文学習で、例えば基礎問にあるような「一文で書かれているような問題」や「短い問題」ならば、パッと論証を思い出せるような力はついたかなと思います。
一回目の論文は残念な結果ではありましたが、「まだ次のチャンスがある」という気持ちでした。
良い評価をもらえた科目は短答式試験の点数も良かったんです。知識量の差はやはり大きかったと感じます。 また、そういう科目は「論文の書き方」が自分の中で固まっていました。
逆に評価が今一つの科目は「どうやって書けばいいんだろう」という気持ちが残ったまま受けた科目が多かったと思います。
短答は既に1回合格し問題のイメージも分かったので、翌年の短答式試験の直前にもう2周ほど過去問を解けば十分かなと思いました。そこで、短答直前期以外はほぼずっと論文対策をやってました。
一年目の学習で、資格スクエアの過去問講義まで学習済みでした。
そこで、ここからは先ほどお話した友達との自主ゼミを開きました。具体的には論文の事例問題が載っている市販の教材を使って答案を作り、それを見せ合いアドバイスし合うという形です。
ここで論文対策に費やした時間の比率は「過去問6割 市販の教材4割」という感じだったと思います。
8~10周ほどだと思います。半分くらいはフル起案、残りは答案構成といった感じです。論文では本番と同じ形式の問題をしっかり解くことが大事だと思い、繰り返し取り組みました。
はい。特に一年目は他者の目で採点してもらう機会が少なかったので、合格者からの添削はありがたかったです。また、項目ごとに評価が分かれていて、「ここが足りていないんだな」という点が分かりやすいのも助かりました。
↑評価項目の一例
客観的な評価項目で、不足している部分を曖昧にしない
添削通数の多さは資格スクエアが「業界一」
(※2024年2月現在)
個人のメリットは自分のペースで進められる部分が大きいです。
一方、友達との自主ゼミは論文の添削をし合えるのがメリットです。論文は色々な人に見てもらうことが重要で、ここが個人では対応が難しいところです。
とはいえ、自主ゼミ前には見せ合うための答案を作る必要があります。
週に1度このための準備時間を取ることになるので、自由に使える時間は個人学習に比べて少なくなります。どちらも一長一短だと思います。
一回目の短答式試験は主にアプリで肢別の問題を解き、それで合格できたので引き続き肢別を中心に取り組みました。
前年に引き続き、資格スクエアの短答アプリを使いました。やはりスキマ時間に手軽にできるところがとても助かりました。
短答学習の比率は、「肢別形式8割 過去問形式2割」といった感じです。私の場合、過去問を年度で解くよりも、分野ごとのかたまりを解く方が多かったですね。
ちょうど短答アプリがリニューアルして「短答攻略クエスト」になったタイミングでした。また、これが滅茶苦茶使いやすかったなという印象です。
一番いいなと思ったのが、〇✕だけでなく、適当に解いて当たってしまったものをチェックする機能です。〇✕の肢のみの場合と違って、曖昧さを許さないというか、後でチェックした時に「ここは理由が分かっていなかった」「たまたま正解しただけだったんだな」という振り返りができるんです。
↑「フィルター機能」で間違えた問題だけを演習できる
たまたま正解しただけの問題も「解説と違った問題」として記録
短答については一回目も二回目も、「(一般教養を抜いた)法律科目だけで合格点を越える」というスキームで進めました。そういった意識が功を奏し、高めの得点を出せたのかなと思っています。
短答は、「なぜその選択肢になるのか」を全ての選択肢に対して言えるような状態が理想だと思っています。しかも、この意識で短答学習をすると成果が論文に活きてくるんですよね。そういう意味でもこのやり方は正解でした。
ちなみに一般教養の方の結果もお話しすると、一回目は18点、二回目は30点と半分くらいは解けました。
予備試験は競争率が高く、最終的な合格率はとても低いので難しいと思われがちですが、実は問題自体は有名な判例をちょっと変えた形のものが多いんですよね。
つまり基本的なところをしっかり理解していることが成功のカギだと思っています。
一年目の基礎問が大きいですね。
基礎的な力をつけるための問題は、ほとんど基礎問に揃っていると言えます。
しっかりと基礎問に取り組んだことが、今回の結果につながったと思っています。
基礎問は問題文が短く、内容的にもそこまで難解ではありません。自分としては土台を作る際にはそこまで難しい問題は必要ないと感じます。基礎問を解くことで記述式の型の習得ができます。
そして、論文学習は「インプット」と「過去問を解くレベル」の間に異次元の壁があるとも言われますが、基礎問は過去問を解くための橋渡しの役目を十分に果たしてくれたと思っています。
判例は細部まで暗記するのは難しいです。そこで、どのような事案だったかをざっくり覚えて、枠組みを頭でイメージできるようにしました。
論証の方は、一回目は資格スクエアの論証集を覚える形でしたが、二回目は工夫しました。
基礎講義や論文過去問講義の中で講師の方がおっしゃっていた「論証集はあくまで叩き台なので、自分の使いやすい形に変えていくことが大事」という点の実行です。
一回目の学習では時間が足りないかもしれませんが、二回目で余裕があるのなら、表現の仕方を変えるなど自分用にカスタマイズできると使いやすいですね。
色々ありますが、やはり論文の書き始めのところかなと。
例えば知識面については、それが短答対策であれば基礎講義を聴いたり短答過去問を解いたりすることで割と早く定着します。
一方で、論文過去問の書き方というのは、繰り返し書かないと身につきません。個人的に、最も苦心した局面だと思っています。
そんなわけで一番使い込んだのも論文過去問講座ですね。何周も視聴しましたし、何度も解きました。
自分の場合は書き込みはしていません。その問題に取り組んだ日付は書いていましたが、むしろ問題文自体には何も書き込まないように意識しました。
個人的に、一回一回を初見のような気持ちで解くことが重要だと思っています。
好きなドラマの影響で弁護士を目指してここまで来ましたが、裁判官にも興味が出てきたところです。
法律学習の中では判例や裁判例について学びますが、その文章を読んでいて感銘を受けることがあります。納得できる判決文を書き、最終的な判断を下せるとしたら、非常にやりがいのある仕事ですよね。
どちらの道を選ぶとしても、勉強と同じくまずは基礎固めが大事だと思っています。まずは法曹の基礎力を身につけるために専心します。
そして最終的には一人で一つの案件を処理できる能力を持って、自立した法曹になれればと考えています。
2023年、法科大学院在学中に司法試験受験が可能となる大きな改革がありました。法科大学院の卒業を待たずに受験でき、当然予備試験を受ける必要もありません。一定の要件を満たせば司法試験を受けられる、というものです。
そういった事情で法科大学院生の予備試験受験率が下がる一方、それ以外の人が予備試験に合格できる可能性は高まっています。
そして大学の学部生の受験生は昨年に比べて100人ほど増えています。大学在学中に受かりたいと思う人がますます増えているんですね。いち早くチャンスを掴みたいと考える人にとって、今は良いタイミングかもしれません。
法学部の勉強と予備試験対策を両立できるかというところで迷っているとしたら、「ぜひ受験を考えてみてほしいな」と思います。
法学を学ぶという点で重なり合っていますから、予備試験のための学習をすることで、大学の勉強はある程度すんなり理解できます。両立の困難さに目が行きがちですが、実はそういうメリットがあるんですね。
また、もしも大学4年時に法科大学院の入試を受ける場合、早めに予備試験の勉強をしておけばその対策もスムーズです。
もちろん難しい試験には間違いありません。それでも予備試験を受けることにはいくつもの利点があります。
今迷って揺れている方がいたら、受験する方の選択肢を強くお勧めします。
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