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- 予備試験 令和5年度試験 合格体験記(4)
令和5年度
予備試験
合格
法科大学院(既修)住田 圭 様
慶應大学法科大学院(既修)・中央大学 法学部 卒業
逆算プラン 5期(現在の『合格フルパッケージ』)
約4年
3回
公務員志望から法曹志望へ
短答860位台 論文240位台
嬉しさはもちろんありますが、何より大きいのは両親への感謝の気持ちですね。
大学に通うかたわら予備試験対策をすると、どうしてもそれなりの費用がかかります。そこで全面的に応援してくれたことを振り返り、今「ありがたいな」という気持ちでいっぱいです。
これまで家の中で受験するとか、結果がどうだったとか、つぶさに報告していたわけではありません。そして今年両親にしれっと合格を伝えたのですが、、、かなり驚いていましたね(笑)。
中央大学に通っているため、元々周りに法曹志望が多かったというのが一つあります。
転機となったのは大学の講義で、弁護士の先生がとても楽しそうに実務の話を聞かせてくれたことです。
人の助けになろうと精一杯仕事に向き合う姿を見て、とても格好いいと思ったんです。
それで、合格率4%の難しい試験という不安はありましたが、「予備試験に挑戦してみたい」という気持ちが沸き起こってきたのを覚えています。
両親ともに公務員なので、自然と自分自身もその道に行こうと考えていました。在学中に法曹志望へと気持ちが移り変わっていったという感じです。
予備試験を目指す大学の友人の姿を、間近で見ていたのが大きいですね。授業が終わった後、私はすぐに帰宅したり友達と食事に行ったりしていました。一方その友人は自習室に直行して勉強に専念しており、その姿はとても刺激になりました。
そうですね。法曹志望は中央大学では珍しいことではありません。でも、他大学から法科大学院にやってきた友人からは「当時予備試験を目指しているのは自分だけだった」という話も聞きました。
私の場合、周囲に同じ目標を持つ友人が数多くいて、分からないことがあれば互いに教え合うこともありましたし、「皆がいるから頑張れる」という心の支えにもなっていました。
努力を続けられる環境が用意されていた点で、恵まれていたなと思います。
友人の影響もあって予備試験への気持ちが高まっていました。ところが予備校の費用が120~130万円、、、あるいはもっとかかると知ったんです。「これは大きな賭けになりそうだ」と随分悩みました。
そんな時に資格スクエアと出会いました。まず、これまで検討していた予備校と比べて費用の安さがはるかに抜きんでていました。「これくらいの価格帯であれば両親に切り出しやすいかな」と思いました。
はい。私も友人の通う予備校に一度体験に行ってみました。でも肌に合わなかったんですね。
まず「絶対これで書きなさい」という型がガッチリ用意された教え方が自分にはマッチしませんでした。また、あまりにもテキストが分厚過ぎて萎えたというのもあります。
それから融通が利くスタイルを求めていたので、曜日と時間が固定で動かせないところも難しいなと思いました。
不安と言えば不安でした。でも資格スクエアには実績ある講師陣が揃っていると知り、「きっと大丈夫だ」と思いました。
それに自分は天邪鬼なところがあるので、あえて友人と違う選択をして「これで合格したら、逆に格好いいんじゃない?」と思ったんですよね(笑)。
資格スクエアの講義はインプットの比重が大きいわけではありません。でも、実際に自分が試験を受けてみると「あ、これ基礎講義で習った」「短答重点講義で教えてもらった」と気づくんです。
つまり「ここは外せない」という重点が抽出されているんですね。厳選されているから薄めのテキストでもいけるわけです。他校の分厚いテキストに馴染めなかった自分としては、この点は大きな魅力でした。
論証集ですね。これは活用し尽くした自信があります。
論証集も薄めの冊子なんですが、「講座で見たこの言い回しが良かった」というようなことをどんどん書き足し、場所がなくなると付箋を貼るなど補強して、どんどんアップデートしていきました。
↑住田様の論証集の画像
良い表現があれば、メモをしながらアップデート
ありません。自分の周りに独学で予備試験を目指す人がいなかったというのもあります。どこかの予備校に通うか、自分の大学の場合だと学内で研究室に入るかのどちらかが主流なように感じます。
独学だと、資格スクエアで言うところの基礎問あたりでつまづくかもしれないですね。
基礎講義は一般的な基本書に比べた時、とっつきやすい作りになっています。このインプットのおかげである程度イメージがつくからこそ、次の基礎問がスルスル解けるのだと思うんです。
もしも自力で基本書を読んで問題を解くという流れだったとしたら、心折れるんじゃないかと。
私の場合、今も先生がおっしゃったことが映像として頭の中に残っています。言い方や教え方を工夫して教えてくれたことが定着の助けになったんですね。本ではなく講義だからこそ今も覚えているのだと感じます。
↑資格スクエアのカリキュラムは”スモールステップ”
合格に必要な力が着実に身につく(画像は10期講座のカリキュラム)
2019年の7月、大学1年生の時に受講を開始しました。21年と22年の短答式試験に合格しましたが論文は落ちてしまい、翌23年に短答・論文・口述を突破して、最終合格となりました。
2019年8月から20年6月まで、最初の一歩として基礎講義を視聴しました。
それでですね、、、ここからいったんサボりました。
基礎講座は本当に集中して取り組みました。でもここで「あ、これはできないかも」と、漠然とした不安を感じて逃げに入ったんです。
それでちょうど夏期講習で忙しかった塾講師のバイトに力を入れるなど、しばらくは見て見ぬふりをしてやり過ごしました。
その後21年1月の予備試験申し込みを機に、「そろそろ取り掛からないとまずいぞ」と思って、少しずつ予備対策に戻っていったような感じです。親にも一遍叱られましたしね。
集中して1周した基礎講義ですが、分かりやすく今も覚えている内容がたくさんあります。土台づくりとしてとても役立ちました。
その後に基礎問に取り組みましたが、まず1周目は問題を見て「こういう感じで出題されるのか」と確認し、すぐに解説を読みました。そして2周目以降は自分で解いてみて、分からないところは講義を観るという形でやりました。
この際レジュメだけ振り返る人もいるかもしれませんが、自分は講義視聴派でした。
21年1月に予備試験の申し込みをして、短答式試験が5月というスケジュールが分かったので、徐々に始めていきました。
一年目は、まだ肢別を1周回し終わっていない段階で短答の本番がやってきてしまいました。そんなわけで、合格できるとは思っていなかったんですよ。
とはいえ短答対策講座に取り組んでみると、ある程度解くことができたので、「ギリギリ戦えるかな」くらいの気持ちでした。
短答対策講座は分かりやすかったですね。
例えば「これは単に暗記すればいい」と思うような条文であっても、講座で制度の沿革まで教えてもらったおかげで腑に落ちました。
しかもその沿革が頭のどこかに引っかかっているおかげで、試験問題を解いている時に記憶を手繰り寄せて正解に辿り着ける面がありました。
短答アプリと肢別問題集を使いました。
短答アプリは移動中のスキマ時間にかなり活用しました。手軽に幅広い勉強ができるのが魅力です。
ふと不安にかられて「ちょっと民訴をやっておくか」と思ったその瞬間に、スマホ一つあれば学習を開始できるんです。
本の場合だと、スキマ時間用に持ち歩くとしたら冊数も限られます。同じような勉強をしようとしても、こうはいかないと思います。
↑合格者絶賛の『短答攻略クエスト』
科目・分野ごとに演習可能でスキマ時間の有効活用に
論文学習スタート当初はもう息も絶え絶えでした(笑)、、、フル起案をできる状態ではないので、やったのは答案構成くらいですね。答案構成をして、過去問講義の動画を観て、直しをするという形です。
短答で思いのほか良い結果が出たので、もしかして論文式試験も?と思いましたが、そううまくはいかず玉砕しました。
これは短答にも当てはまるのですが、実際に試験を受けてみると、基礎知識の抜け落ちに気づきます。ちゃんと観ていたつもりで意外と適当だったのかな?という部分を発見しました。
それで、翌2022年に向けた学習では、「基礎講座をもう一度ちゃんとやる」という指針が定まりました。
はい。基礎講義を2周して、その後に基礎問を解きました。
自分は講義を繰り返し観ることで知識が身についていったと実感しています。資格スクエアの講義は、一つ30分程度でコンパクトにまとまっているので、回しやすかったですね。
基礎問を解く際、一回目は答案構成だけでしたが、二回目は起案しました。書いてみて、分からなかったところは基礎問講義を観返しました。
実際に論文式試験を受けた時に、基礎問の内容が出題されたというのが一つ。
あとは、過去問講義だけでは土台が虫食い状態になると感じたんです。基礎問で地盤を固めた上で進めれば円滑だし、たとえ見覚えのない問題が出たとしても対応する力をつけられると感じました。
もし基礎問のステップを飛ばして突然過去問に進んだら、気力を失うかなと思います。その点基礎問の問題は長くても5行程度なので、基礎講義の後なら解くことができます。
基礎問は過去問に行く前の導入部でありクッション材のような役目をしていて、すごく役立ちましたね。
本当に基礎問はかなり回したと思います。予備試験一回目に向けた学習で2回、二回目に向けた学習で1回は観ました。講義を観ずに問題を解いたターンも含めたら6周はしているかもしれません。
2周目までは1問あたり15~20分程かかりましたが、最後の方はサクサク進められるようになりました。
一度答案構成をした後に、講義を観てフル起案するという流れでした。
まっさらな状態でフル起案しようとするとやる気が潰えてしまうんですね。そして講義も、問題に触れずにいきなり観るとうまく頭に入ってこないです。
答案構成をしっかり目に書き、「あとはただ文字に起こせばいい」というレベルまで進めた状態で過去問講義を観ると、先生の問いかけや問題提起をうまくキャッチできるし、その後の起案もスムーズだと感じます。
短答は一回受かっているのでいけるだろうな、という気持ちでした。論文学習と並行して、スキマ時間で短答アプリを使いました。直前期の最後の1ヶ月だけは腰を据えて学習した形です。
試験を受けた時は「なかなかの出来だったのではないか」と思っていたんですよ。
でも実際は憲法では権利設定の辺りを、刑法はおそらく一罪か何かで間違えたんですね。それでEが二つほどついて、これが足を引っ張りました。
初めて論文式試験を受けた時はあまり勉強をしていなかったので、落ちても仕方ありません。でも二回目は民法など自信をもって解きましたし、評価ではAがついているところもあったので、かなりダメージを受けましたね。
実は法科大学院に行くこと自体やめようかと思い、少しだけ就職活動もしたんですよ。
「ここまでやってダメだったんだから、一度予備試験から離れてもいいのかな」という気持ちになりました。
ところがいざ就職活動をしてみると、自分の目指す先が法務部なんですよ。「あぁ自分は法律を使って仕事をしたいんだな」と再認識する結果となりました。
そしてまた法律の勉強に戻っていったという感じですね。
7月まで本腰を入れて予備試験対策に取り組んでいたので、苦労したことはありませんでした。基礎問や論証を確認する程度で、特別な勉強はしていません。
法科大学院の入試はレベルで言えば、導入問よりやや難しい程度で、論文過去問に比べればはるかに簡単です。基礎講義を受けて基礎問をやり込んでいれば問題ないと自分は考えます。
独学で予備試験を受けるよりはありかな?という気がしますが、予備校の力を借りた方がより効率的ですね。
独学の場合、法律の全体図を把握するところが一番難しいのではないでしょうか。さらっと1周してイメージが掴めれば、その後の学習の積み重ねも順調です。
それができるなら独学も良いかもしれません。ただ、「こんな感じかな」というなんとなくの理解で進めると早晩つまづくように思います。
自分が結構怠けるタイプだという自覚があるんです。それで予備試験という大きな目標があれば、そこまでちゃんと勉強するだろうという目算がありました。
あとは単純に「悔しい」という気持ちです。前回の予備試験の結果を振り返って、「今年こそは首を取ってやる」というところがありましたね。
ちなみに法科大学院生の予備試験受験率はやはり前年より下がっていて、私のクラスメイトは三分の一くらい受けるのかな、という感じでした。
法科大学院に進学して新しい環境で慌ただしく過ごしていたこともあり、短答に関してはこれまで得た知識のチューニングという形でした。そんなわけで、一層アプリの利用率が高まりました。
はい。休憩時間や移動時間、寝る前など、この年の短答対策はスキマ時間のアプリ学習がほとんどでした。
新しいアプリには、「理由付けが間違えているのにたまたま正解になる」ケースを防ぐ機能が加わり、「これはいいな」と思いました。解説も一層詳細になっていましたね。
基礎問をもう1周解きました。
その後は論文過去問講義ですね。先生の解説を聴いて、もう一度解いて、分からないところは復習する。そのついでにテキストの派生部分を確認する。資格スクエアから送られてきた基本書を読む。そうやって学習していきました。
他の参考書などには手を出しませんでした。論文式試験まで残り2ヶ月というところで、新しいことをやっても中途半端になると思ったんです。
自分は結構優柔不断なところがあって、迷い始めると迷宮入りしてしまうので、、、そこはもう、「資格スクエアと心中するか」みたいな気分でした(笑)。
はい。今振り返ってみて分かるのは、基礎問には必要なエッセンスが凝縮されているということです。
論文式試験に合格するためには、論点をある程度きちんと正しく吐き出せるかというところが大きいと思います。
それには滅法難解な問題を解いて練習するより、基礎問講義の内容を繰り返して定着させる。それで十分なのではないかと自分は思いました。
2022年の5月頃だと思います。二回目の予備試験を受けた頃ですね。
添削である程度良い評価が返ってくるようになって、「いけるかな」と思い始めました。
滅茶苦茶使いました。
論文の書き方や答えの道筋は講義だけで分かります。でも、書き方のクセは気づきませんし、力を尽くして書いた答案の「どこがマイナス要素なのか」は自分自身では判断がつきません。そこを客観的に見てもらえるのは得難い機会だと思います。
自分で採点すると「あぁ、はいはい」という感じで、分かったつもりになり終わってしまうことがあります。
一方他人の目で指摘されると、悔しさもあって「もう一回やってみるか!」という気持ちになるんですね。
第三者の目を入れることが、論文のクオリティを上げていく際に必要なステップだと感じます。
それから実際やってみて思うのは、資格スクエアの添削の質が物凄く高かったということです。添削してもらった内容を論証でそのまま抜き取って使うこともあり、とても役立ちました。
↑資格スクエアの添削可能な通数は205通(※10期講座時点)
住田様も合計150通以上の添削を提出
やはり論文が書けない段階がつらかったですね。アウトプット慣れしていない部分で苦しみました。
最初は問題文を読んでも、何を書いたらいいのか分からない。論点を見つけられずに立ち往生しました。
その「論文の壁」を乗り越えるところが一番の難関でしたね。
「気づいたら越えていた」という感じです。
基礎に戻って分からないところを埋めていき、資格スクエアから送られてきた基本書をじっくりと読みました。
判例も以前はさらっと読んでいましたが、「こういう意味なんだ」と理解した上で覚えていきました。
するといつの頃からか、論文が分かるようになっていたんですね。基礎力が突破のカギになったように思います。
そうですね。「論文の壁」の前で右往左往していた時は、モチベーションの低下を感じることもありました。
でも「やるしかない!」と、ひたすら勉強を続けました。そうすると時折、奇跡的に理解できる時や問題を解ける時がやってくるんですよ、、、テンションが上がりますよね。自分は単純なところがあるので、そんな瞬間にまた「やるか」と思い直し、その繰り返しでここまで来たように思います。
講義のある平日だと3時間ほどです。
休日は時期によってまちまちではありますが、できる時は10時間くらいはやっていました。6時に起きて途中お昼休憩を挟みますが、なるべく早めの時間帯に集中して進めていました。
私はテレビが好きで映画をよく見るのですが、夜の方が面白い番組が多いんです。それもあって、その日の勉強が終わったら「もう夜は何もやらないぞ」と。夜の自由時間を目標に頑張った感じですね。
それからToDoリストを使っていました。メモ帳に、今日一日やることを全部書き出して、終わったものを次々消していきます。タスクが可視化されることはもちろん、消すのが楽しくてはかどりました。
↑住田様のToDoリストをまとめたメモ
試験直前期の7月も予定を立てて、バランスよく学習
暗記は得意な方ですが、要領が良いとは思いません。
勉強は好きです、、、たまにすごく嫌になりますけれど(笑)。特に法律を知り理解していくのが楽しいです。
法文は一見難しく書かれていていますが、それが読めるようになり、使えるようになると面白いですね。それに伴って、問題も解けるようになっていくのも気持ちが良かったです。
検察や裁判官にも興味はありますが、現在は弁護士になって企業法務に携わりたいと希望しています。
一度就職活動をした経験から、企業を含めて社会が大きく変化していく潮流を感じています。そんな中で安定して企業運営ができるよう、法律の側からビジネスを支えていきたいと思っています。
予備試験受験を迷っているとしたら、その迷っている時点で挑戦への第一歩は進んでいると思います。
やって損になることは絶対ありません。就職にも活きてきます。そして、もしも違う道を選ぶことになっても、学んだ法律の知識はこれからの人生できっと役立ちます。 もし今迷っているなら、やってみるといい。自分はそう思います。
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