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- 予備試験 令和5年度試験 合格体験記(6)
令和5年度
予備試験
合格
大学生脇坂 将太朗 様
千葉大学 法政経学部 4年
逆算プラン 7期(現在の『合格フルパッケージ』)
約1年10ヶ月
2回
公務員志望から法曹志望へ
短答861位 論文294位
在学中の合格を目指して勉強してきたので、達成できて嬉しいです。継続というのはやはり大変なことで、予備試験対策に費やした二年弱は長く感じました。
最初のきっかけとして、幼い頃に観たドラマの影響があります。
そして大学2年で将来を思い描いた時、法律に興味を惹かれ「予備試験の学習を始めてみようか」と考えたのが実際の第一歩です。
はい。大学入学後に進路について考えた時、初めて法曹の道を意識しました。
様々な職業を調べる中で「法曹っていいな」「自分に向いているかな」と自発的に志したような恰好です。
そうですね。内訳としては、予備試験の基本7科目で学ぶ内容とそれ以外、半々くらいです。
塾講師のバイトは一日3~4時間、週に4回ほど入っており、夏期講習や冬期講習の時には毎日通っていました。またバスケが好きで3つのサークルに入っていました。
振り返ってみると、意外と忙しかったですね。
注力できた時期とそうでない時期がありますが、トータルで言うと4,000時間くらいでしょうか。
とはいえ、自分より時間を費やしている人が周囲には多いかなと。「一年で受かろう」という強い気持ちで合格を目指す人は、もっとやっていたように思います。
大学に通い、バイトもサークルもしていた時期の学習時間は一日6~8時間ほどでした。
今年の予備試験直前期、大学4年でアルバイトを辞めてからはかなり集中しましたね。一日12時間を超えていたと思います。
大学の授業も前期は一コマも取らなかったんですよ。3年時に大分取っていたので、残りの単位は4年後期に取ればいいと考えました。
2021年11月に受講をスタートして、初めて受けた22年度は不合格でした。そして翌23年は短答・論文・口述を突破して最終合格しました。
最初は集中して基礎講義を聴きました。半年ほどで1周しました。
カリキュラムに沿って、基礎講義と基礎問はセットで進めました。基礎問はこの頃起案した記憶はなく、視聴のみだったと思います。
当時は勝手がわからないままにやるべきことをやりました。ただ思い返してみると、基礎講義はコンパクトにまとまっていたなぁと。必要なところだけを抽出しているのだと実感します。
基本書に載っていることを隅々まで深く学習しようと思ったら膨大な量になってしまいます。一方で基礎講義は、必要最低限のギリギリのラインを攻めているなという感じがしました。
学習開始当初は、翌年(2022年)の短答式試験に照準を合わせて、合格したい気持ちでした。
ところが冬場になってみると塾講師のバイトがとても忙しくなり、、、大学が春休みになった頃には「予定を消化できていない」「これはまずいぞ」と思いました。
とにかく22年5月の短答に間に合わせるためには、基礎問を解いている時間がない。そこで正直なところ、基礎講義を聴き、基礎問はひとまず捨て、短答対策に賭けたんですね。
2022年の4月、短答式試験の1ヶ月前です。当時ネットで「短答なら本気を出せば1ヶ月でいける」というような風潮があって、それを信じてやってみた感じですね。
落ちた要因は一般教養です。「一般教養なら普通に30点取れるでしょう」という動画を見て、「なるほど」と思いましたが、蓋を開けてみると9点だったんですよ。
法律科目に関しては一定の点数が取れていたので、もし一般教養で30点だったなら合格できていた計算なんですね。
ちなみに合格した翌23年の短答のお話をしますと、「本気を出せば1ヶ月でいける」の失敗を活かして2ヶ月前から勉強を開始しました。
勉強時間の比率は、試験2ヶ月前が「短答5 論文5」、1ヶ月前からは「短答10 論文0」です。
資格スクエアの過去問と市販の肢別本を使い、間違えたところは何度も反復し、出てきた条文は六法に書き加え、それを何度も読み込み合格にたどり着きました。
5月に短答の結果が出て、そこから1~2週間は休んでました。
そして翌2023年の短答式試験が7月になると知り、ここから14ヶ月あるわけで「結構長いなぁ」と感じました。
次の試験まで気を緩ませないように、着実に学習をクリアしていくためのロードマップが必要だなと考え、具体的には「法科大学院入試に向けて勉強し、この合格を中間目標にしよう」と決めました。
「飛び入学制度」を使えば大学3年からロー入試を受けることが可能です。早稲田の法科大学院入試が9月だったので、そこに狙いを定めました。
まずは論文のインプットです。基礎問と論文過去問を一通りやりました。
自分が受けた早稲田の法科大学院入試の出題科目は、行政法を除く6科目でした。そこからは短答はひとまず置いておき、論文学習に専念しました。
6月には基礎問を1ヶ月で終わらせました。速めに回すよう意識しつつ、全てフル起案し、添削もしっかりやりました。
過去問も最初はフル起案しました。でも全然できなくてですね、、、何だか悲しくなりましたね。悲しいけど、まずは1周回そうと思って、必死で進めました。
そしてふと気づくと、もう早稲田のロー入試が間近に迫っていたんですよ。それで「このままでは落ちるぞ」と。
まず「何をすれば論文の合格ラインに達することができるか」を考えました。
論証は覚えればいける。当てはめはその場で書ける。問題提起は論証に付随している。その他の原則や条文操作は条文を見ればどうにかなる。
そうやって分解して考えた時、「論点」の学習だけは外せないと分かったんです。
「基礎問をやろう」と思いました。
論証集の論点の暗記ができれば何よりですが、何せ論点が多く時間が足りません。
「それなら」と思いつき、基礎問を論証集代わりにしたんです。基礎問って短文で出来ていますよね。問題が短く、答案も短く、「これはほぼ論証集だな」と。それなら基礎問を論証集のポジションと考えて、マスターしようと考えました。
ここからは基礎問をひたすら回しました。1科目につき6周はしたと思います。
起案はしませんでしたが、問題を見て暗唱する形です。一言一句覚えたと思います。
↑「基礎問」は単一の論点にしぼった形式の問題
演習を通じて知識が定着し、論文の基礎が身につく
この勉強法はロー入試に有効だったと思います。比較的上位での合格となりました。
いつの間にか論文が書けるようになっていました。
基礎問をインプットした後、自分のものにするためにはアウトプットも必要です。そこで、過去問を解きました。
すると、解けるんですよ。もちろん2回目ということもあったと思いますが、基礎問が頭に入っているので初めて過去問を解いた時とはずいぶん違いました。
そうですね。あくまで予備試験の中間地点としてのロー入試でしたので、合格したことで達成です。
中間目標の設定はすごく効果があったので、お勧めです。
あともう一つ、このロー入試は全体の中での自分の立ち位置、相対的な評価が分かったという点で有意義だったと思っています。
はい。その後2回ほど過去問をフル起案しました。
そして知識を補うために論証集の学習をしました。特に民法、商法、民事訴訟法といった民事系の科目について、論点の補強が必要だなと感じたからです。
資格スクエアの論証集を、自分なりに再編集しました。
具体的にはWEB上の論証集をWordにコピぺして、その論点部分の上に問題提起、下には原則と条文操作を付けていったんですよ。
それから当てはめも書いていきました。
例えば民事訴訟法でいうと、「承継人の意義」で「紛争の対象たる地位を受け継いだ者」という規範に対し、自分は当てはめ方が分からなかったんです。これを調べて全て書いていく。
それを論点単位で全て作っていったんです。
さらに旧司法試験の過去問を使い、足りない論点の補強をして勉強を進めました。
過去問でアウトプットしてみて、不足していると気づいた部分を自分で補うことの繰り返しですね。
人によっては論証集に書き込みをしていくスタイルもあると思いますが、自分の場合「覚えなくていいところ」が目に入るのがダメでした。それで「覚えるべきところ」だけをまとめたWordを自分で作っていった感じです。
↑オンラインレジュメから論証を確認できる
(※画像は10期講座)
論証例に関しては、言葉を少しずつ変えました。
テキストに載っている長い文をいくつかに分割したり、内容自体はほぼ同じでも論文に適した形に言い換えたり、というところです。
それから、作ったものはABCで分け、パッと見て重要度が分かるようにしました。
作り終わった後はさらに論証集を回し、過去問を解きました。この時点で一通りの知識が自分の中に入っていたと思います。 過去問は書かずに目で見て、できるかどうかを確認しました。
これを5~6周したので、自分の中ではもはや答案構成すらいらないくらいの仕上がりになっていたかなと思います。
はい。憲法では書いたことのない問題が出て20分ほど書き出しに悩みましたし、行政法は途中答案となり、当日は微妙な手応えだなと思いました。
でも憲法C、行政法Aで、結果として合格することができました。相対的に見ると「できていた」ということなのだと思います。
振り返ってみると、情報を一元化した教材を繰り返すのは重要だなと感じます。
受講に踏み切れたのは費用面が大きいです。学生の身では自分で支払うことはできません。大学卒業後に普通に就職すればかからない予備校の代金を両親に負担してもらう時、資格スクエアの値ごろ感には助けられました。
また、添削数が多いのも重要なポイントでした。
当時は法律や予備試験の知識がそこまであったわけではないので、この「添削が多い方がいい」というのも収集して得た情報でしたが、大きな決め手となりました。
それから、最後に2つまで絞った予備校ですが、受講相談をした時の印象が資格スクエアの方が良かったので決めた、というのもありますね。
一番良かったのは、無駄な知識を詰め込ませないところです。
個々の単元が短くまとまっているので、早めに1周回したいという時にぴったりなんですよね。
合格レベルの学力をつける際、最も少ない量で成し遂げられるのが資格スクエアだなと思います。
とはいえほしい情報はしっかり詰まっており、過去問講座は説明が詳しくて助かりました。例えばテキストの答案と講師の答案が2種類載っているところが良かったですね。
↑合格のために必要な知識だけを厳選したテキスト
10期講座では各講師が担当科目の教材制作に専念
質問はたくさんしました。回答が速く、20分くらいで返ってくることもありましたね。
さくっと短めで返事がほしいものは短く、深く知りたいものは長めの回答がきました。「今知りたい」という機を逃さず解決できるのはありがたかったです。
資格スクエアに決める前に独学が可能かどうかも含めて情報を集めました。しかしやはり「独学は難しい」という意見を目にすることが多く、結果的に資格スクエア受講を決めた流れです。
独学での合格が可能か否かで言うと、、、例えば参考書と基本書だけを基に学習するならば、いつかは受かるかもしれません。ただ、大学在学中の合格は難しかったと思いますね。
独学の場合、まず「自分がどこでつまづいているか」が分からないですね。
また、予備試験の勉強は、これまでやってきた大学受験などと大きくやり方が異なります。しかも、全ての教科をまんべんなく学習すれば合格できるという類の試験ではありません。
それを考えると、予備校側がこれまでに積み重ねたデータを基に重要点をランク付けしてくれたテキストを使う方が間違いなく早道ですよね。
はっきりと進路を定めたわけではありませんが、「弁護士として大きな仕事をしたい」という希望があります。
現在企業法務系を希望しておりインターンが決まっているのですが、実際に見て体験して決めていきたいなと思っています。
予備試験は合格者が400人程度という狭き門ですから、チャレンジする前に迷うのは当然ですよね。
でも法学部の学生であれば、もし予備試験に受からなかったとしても法科大学院への足がかりになります。そして法科大学院に進学して司法試験の受験資格を得れば、50%近い合格率で法曹になることができます。
予備試験単体を目標にするのではなく、長いスパンで考えると挑戦しやすくなるのではないでしょうか。
「法曹になりたい」と決めている学部生ならば、勇気を出し早めのチャレンジに踏み出してみてもいいのではないかと思います。
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