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- 合格者・受験生アンケートからの逆算思考
予備試験の学習にあたって、何が最もハードルになっているのか、そこから必要なものを「逆算」することで受験生の方に提供するべきものが見えてきます。
合格者や受験生のアンケートから見てみましょう。
予備試験には短答式試験、論文式試験、口述式試験があります。その中で、論文式試験が最も苦戦する試験だ、ということが合格者・受験生アンケート結果からわかります。予備試験合格者の60%、受験生の90%が「論文式が最も難しい」と答えています。論文式試験が最も難しい試験であることは明らかです。
同様に、合格者・受験生に「勉強していて最も苦労することは何か」についてもアンケートを取りました。その結果、テキスト・講義の内容を理解することよりも論文が書けないという点に合格者・受験生ともに最も苦労していると述べています。合格者の55%、受験生の60%が論文が書けないことにハードルを感じているのです。
では、論文式が難しいと答えた人は、どの段階でそう感じるのでしょうか?
・そもそも論文の答案を書くことができないのか?
・ある程度の答案は書けるが合格答案を書けないのか?
といった観点から受験生にアンケートを取りました。その結果、明確に前者であることがわかっています。実に60%の受験生が「そもそも論文が書けない」ので論文が難しいと述べているのです。受験生にとっては論文を一定の形式で書くことすらままならない、という実情がわかります。
では、どうすれば「論文を書く」ことができるようになるのでしょうか。本番で論文を書いて受かった合格者にアンケートを取りました。
インプット学習(講義を聞く、テキストを読む)とアウトプット学習(論文を書く、短答を解く)のいずれが重要か、という質問に対し、合格者の88%が後者であると述べています。論文を書けるようになるには、アウトプット学習が重要であることがわかります。
また、論文を書けるようになった理由について
・講義を聞いただけでは書けず、論文を書く練習をして書けるようになった
・書けるようになった実感はない
・自然と書けるようになった
のどれに当てはまるか聞いたところ、63%の合格者が論文を書く練習をして書けるようになった、と述べています。テキストを読んだり、講義を聞いたりすることではなく、論文を書く練習をして初めて書けるようになるのです。なお、35%の合格者に至っては、書けるようになった実感がない段階でも合格していることがわかります。それだけ論文を書くことは難しいのです。
こうしたアンケートから逆算思考で考えて分かることは、
答案をたくさん書いて、論文を書けるようになることが予備試験突破への近道
ということです。そこで、逆算合格術では、論文を書くのに必要な能力を分析し、論文の合格答案を書くのに必要な思考プロセスを可視化して、どのような能力があれば論文が書けるようになるか、逆算しました。そして、論文を書くには、
・問題分析能力
・条文適用能力
・答案作成能力
の3つが必要であることがわかりました。