【目次】

木を見て森を見ずにならないために

ぼんやりとでも全体像を把握する

条文の体系的イメージ

 

木を見て森を見ずにならないために

菊池先生がガイダンスで仰っているように、いきなりテキストの内容を頭から覚えていこうとするやり方は効率的とは言えません。

何となく、これからどういった内容を学んでいくのか当たりをつけた上で講義を視聴したり、テキストを読むほうが理解がしやすくなります。

また、大まかとはいえ、自分が想定していた内容と異なるものが出てきた時には、違和感や発見があり記憶にも残りやすくなります。

皆さん勉強に割ける時間が限られており、早く講義を進めなければという気持ちが強くあるかと思いますが、全体像を意識しながら進められている方のほうが結果として早く力をつけることができると思います。

勉強を開始されて間もない方だけでなく、ある程度時間が経っているが全体像は意識していなかったという方も、ご一読いただき参考になる部分がありましたら取り入れていただければと思います。

 

ぼんやりとでも全体像を把握する

私は、文系出身であり、恥ずかしながら弁理士講座の担当になるまで知財について「特許」や「著作権」という言葉を知っている程度でした。

そこで、まずはざっくりと全体像を把握したいと思い、菊池講師推薦(基礎講座ガイダンス添付資料にてご紹介)の『知的財産法入門』(茶園成樹:有斐閣)を購入し特許法について一読をしました。

※既に、ある程度勉強が進んでいる方や、基本的な内容を理解されている方は特段この書籍を購入する必要はないかと思います

 

『知的財産法入門』の
対条文との網羅性対比表

対条文との網羅性対比表

全体は
こちら
 

対比表を見ていただくとわかりますが、入門書であるため当然ながら条文について網羅的に扱っているものではありません。

ただ、各章の主要な条文については説明があり、また読み進めるごとに複数回出てくるため理解もしやすくなっていました。

これにより、特許法についての全体像をざっくりと把握することができました。

ただし、全てを内容を完全に理解できたわけではありません。

例えば、特許権侵害の中で「間接侵害」が出てきましたが、何となく言わんとすることはわかりましたが、すっきりはせず、内容も思い出せません。

現段階では深掘りせず、「間接侵害についてよくわかっていない」という認識だけ持っておき先に進みます。最初から全てをわかろうとする必要はありません。

 

<まとめノートの作成例>

講座説明会

このような形で、本を読みながら形成された自分のイメージを忘れないよう書き出します。そして、よく出てくる言葉等のキーワードをマーカーで塗ります。

このノートは暫くの間、勉強開始の一番最初にざっと目を通し、キーワードも赤シートを使いながらしっかりチェックします。

なぜ、わざわざノートを作成するのか

手元に本があるからいつでも確認できると思ってしまいますが、次から次へとやるべきことがある状況においては、意図的に抽出をして覚えようとしなければ覚えることはできません。

また、作ったノートを役立たせるためには確認しようと思ったときにストレスなくすぐに確認できるようにしておくことが大切です(非常に小さな引っ掛かりがストレスとなり、習慣化のハードルとなり得ます)。

私は、持ち運びに便利なA5サイズのファイルで作り、いつでも確認できるようにしています。覚え終えたら、勉強開始時にチェックするリストから除外していきます。

ノートを作ることに時間をかけないよう注意

ノートを作るときは、つい網羅的に内容をまとめたくなります。しかし、それではノート作りに時間がかかってしまいます。

ポイントは、如何に余分なところを削ぎ落し簡略化できるか、です。そもそもテキストがありますから、この段階で網羅性を気にする必要は全くありません。

使える時間が限られ、かつ、勉強しなければならない範囲が非常に広い資格試験の勉強においては、土台となる骨格から抑え、徐々に肉付けをしていくという進め方をする必要があります。

 

条文の体系的イメージ

皆さん、条文の読み込みはされているかと思いますが、章立てや各条文のタイトルを通しで見て流れを意識したことはありますでしょうか。

各条文の要件・効果について理解を深めていくことが勉強の中心になりますが、今見ている条文の特許法全体の中での位置づけを意識しておくことも大切です。

体系的な理解のためには、全体構造を把握し、自分が学んでいる内容を俯瞰してみることが役立ちます。

章立て
章立て

全体は
こちら

条文タイトル
条文タイトル

全体は
こちら
 

今回は、全体像の把握の流れと具体的な方法についてお伝えしました。
次は、早速過去問の使い方に入りたいと思います。

 
 

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